退魔除霊師~ユメワタリ~ (36)
- カテゴリ: 自作小説
- 2009/04/17 22:14:05
一瞬、きょとんとしたカイちゃんがケラケラと大笑いして「彼氏がこ
んな事、言ってるよぉ? 言わせておいてもいいのかね、瑞希くぅん」
と、瑞希に話を振った。
「カレ、シ?」と、瑞希が小首を傾げる。
オレも、カイちゃんが言った言葉を理解するのに、ちょっと時間が
掛かった。
彼氏? 誰が...
藍姫は、しがない駄文書きです (゚▽^*)-☆
この本棚には……
「自作小説」には、 私の自作小説が、
「詩/小説」「マンガ」には、オススメ本が収納されています♪
※題名に★は イベントブログ、<B>は ブログネタです^^
一瞬、きょとんとしたカイちゃんがケラケラと大笑いして「彼氏がこ
んな事、言ってるよぉ? 言わせておいてもいいのかね、瑞希くぅん」
と、瑞希に話を振った。
「カレ、シ?」と、瑞希が小首を傾げる。
オレも、カイちゃんが言った言葉を理解するのに、ちょっと時間が
掛かった。
彼氏? 誰が...
「はい。では、みなさん。目を閉じて呼吸を楽に。三つ数えます
ので、ワタシの声に耳を傾けてください。…… 一つ」
ジッとしていようと思うのに、体が前に後ろにと、揺れ動いている
感じがする。
「二つ」
來夢の声が遠い。オレは、何となく、催眠術のお休みカウントダ
ウン---“貴方...
オレは、今、無性に妹が欲しいと思ってしまった。
姉貴もいいが、流石に今からは無理……いや、待てよ。兄貴が
嫁さんを貰えば、その人がオレの姉ちゃんになるじゃないかっ!
これなら両親に妹を頼むより確実だ。
「兄さま? どうしたの? 何でそこで黙っちゃうの?」
おっと、いかん。妄想はここ...
やっべぇ~、また「妖かしと慣れ親しむな」と注意されそうだよ。
オレは、犬神を宿している分、自覚はないが、妖かしとも普通に接
している……らしいのだ。
対象に肩入れするなと言われたばかりなのに……。
「ボクもその件で、ロクに話したい事があるんだが、海藤の件を優
先させよう。早く母上に地...
「な、な、な、何で偉そうに上から目線なのよ。アタシはただ、海藤
さんの……ここ掘れワンワンのご褒美に、何か奢ってあげようか
なって思っただけなんだからね」
ご褒美って……どっちが上から目線だよ。
でも、まあ、奢ってくれるならいいか。
退魔除霊師の仕事は能力給なので、優秀な螢都は、結...