退魔除霊師~ユメワタリ~ (67)
- カテゴリ: 自作小説
- 2009/05/18 21:44:43
意外と早食いの來夢が、拾い集めたボタンをシャツに縫い付けて
いる間、オレは買ってきたパンを片っ端から腹にぶち込んでいた。
昼休みは残り三十分を切っている。
食べながら話すとは言ったが、瑞希も螢都も食べ終わるまでは、
静かなものだ。
オレは、最後の一個を頬張りながら、この場にいる全員...
藍姫は、しがない駄文書きです (゚▽^*)-☆
この本棚には……
「自作小説」には、 私の自作小説が、
「詩/小説」「マンガ」には、オススメ本が収納されています♪
※題名に★は イベントブログ、<B>は ブログネタです^^
意外と早食いの來夢が、拾い集めたボタンをシャツに縫い付けて
いる間、オレは買ってきたパンを片っ端から腹にぶち込んでいた。
昼休みは残り三十分を切っている。
食べながら話すとは言ったが、瑞希も螢都も食べ終わるまでは、
静かなものだ。
オレは、最後の一個を頬張りながら、この場にいる全員...
言われた事を理解するのに、時間は掛からなかった。
いや、本当は何で意地悪したのかとか、瑞希に何の差をつけられ
るんだろうとか、何に対してフェアじゃないのかとか、來夢の真意は
さっぱりだったが……。
「イヤだなぁ~。謝らないでよ。そんなに悪い事じゃないだろう?
オレと瑞希の事を心配...
「そう言えば、瑞希。弁当は?」
退魔除霊師の食の制限を、瑞希が破るとは思えない。
それとも、ここの学食には、退魔除霊師でも食べられるスペシャ
ル精進料理があるのか?
「それが……シズの件なんだ。早い方がいいと思って」
静花?
ああ、忘れてた。いや、朝まではちゃんと憶えていたけ...
螢都と静花のチビっ子二人組が、オレを下から覗き込む。
うっ、そんなにマジマジ見つめられると、照れくさいんですけど……。
「えぇい、これは、ただの寝不足だぁ! 悪い病気とかじゃないから
安心しろぉっ!」
「ロクロー、やっぱり海藤さんの事で……」
「犯人の人、捕まってよかったねぇ...
それは、個人的な事で……って事ですよね?
ん~、何でしょうぉ??
あ! 応援している野球チームが首位争いしてますぅ~♪
野球は、あまり好きじゃなかったんですけど、彼らが来てからTVで野球を
観るようになりましたw {ルールも憶えたにゃ♪
球場には行った事ないんで...