Nicotto Town


藍姫の本棚♪


藍姫は、しがない駄文書きです (゚▽^*)-☆
この本棚には……
 「自作小説」には、 私の自作小説が、
 「詩/小説」「マンガ」には、オススメ本が収納されています♪
※題名に★は イベントブログ、<B>は ブログネタです^^

退魔除霊師~ユメワタリ~ (63)

独り言のような小さな声で、瑞希が「もう解決したから」と呟いた。

瑞希の問題は解決した?
それは……つまり、瑞希の話は、オレへの返事ではなかったって
事か。しかも、オレがいなくても解決したんだ。

最後の頼みの綱が切れたような気がした。
可笑しくもないのに、笑いが込み上げてくる。

...

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退魔除霊師~ユメワタリ~ (62)

「ロク……話って何?」

言ってしまいたい。
「お前が好きだ。特別なんだ」と。

そうすれば、少しは楽になる。
瑞希に半分持ってもらえるのだから。でも……。
鼓動が速くなる。
オレは、術の前に行う呼吸法で、無理矢理、自分を抑え込んだ。

「相談があるんだけど……いい?」

「...

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退魔除霊師~ユメワタリ~ (61)

言われた事が理解できなくて、いや、理解したくなくて、オレは、頭
の中の同じ場所で何度も何度も足踏みを繰り返した。

オレだって、兄弟姉妹で結婚できないのは知っている。
近親交配だと、生まれてくる子供の先天性の病気や障害のリスク
が高くなるからってのが理由だったと思う。
それと……倫理的に...

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退魔除霊師~ユメワタリ~ (60)

部屋を出たオレは、月子さんに言われた事を考えてみた。

大学を出たら、オレ自身がどうしたいか選択してもいいって?
それは、退魔除霊師を辞してもいいって事なんだろうか。

父ちゃんのように、時々そっちの仕事はするけど普通の会社に
勤めて、日曜は接待ゴルフ三昧。
奥さんに「たまには遊びに連...

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退魔除霊師~ユメワタリ~ (59)

「ご苦労でした、六郎太」

「はっ。では、これにて失礼いたします」

きっちりと頭を下げてから、相手の顔を見ないよう視線を畳の縁に
固定したまま、オレは立ち上がった。

オレの任務完了報告を聞いていた女性は、瑞希と晶の母にして、
退魔除霊師のまとめ役 ---ついでに言うと、風子さん、...

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