Nicotto Town


藍姫の本棚♪


藍姫は、しがない駄文書きです (゚▽^*)-☆
この本棚には……
 「自作小説」には、 私の自作小説が、
 「詩/小説」「マンガ」には、オススメ本が収納されています♪
※題名に★は イベントブログ、<B>は ブログネタです^^

退魔除霊師 ~エンキ~ (15)

「そうですよ」と、何の迷いもなく、來夢は答えた。

「夢はずっと見てましたけど、何かが見えたり、聞こえたりする
 事はなかったです」

「一ヶ月もしない内に、全部の基本能力が退魔除霊師基準に
 達したって事? それって、すごい事なんだけど……」

「そうなんですか?」

そうなん...

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退魔除霊師 ~エンキ~ (14)

現場の原状回復や、遺体の運搬を担当する処理班に引き継ぎ
が終わり、帰路についたアタシ達は、言葉少なだった。

アタシも、こんなに疲れた退魔除霊は初めてだったし、現場初
体験の來夢なんて疲れが一気に出たのか歩みが遅い。
いつもなら、場を盛り上げようと一人で変な話をし出すロクロー
でさえ、妙...

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退魔除霊師 ~エンキ~ (13)

「ごめん、ごめん。悪かったわね、來夢」

「えっ?!」

來夢の顔から怒りが綺麗に吹き飛んで、純粋な驚きが残る。
えっ、そんなに意外? そんな顔をされたら、こっちがちょっと
照れくさいよ。

「アタシ達は、仲間なのに、苗字で呼び合うなんて余所余所し
 いでしょう? あ、アタシの事も...

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退魔除霊師 ~エンキ~ (12)

「ダメよ。ロクロー一人じゃ無理……」

「だったら、早く手当てさせてくださいっ!」

珍しく怒気をはらんだ來夢の声に、アタシは、ハッとなる。

「ワタシやロクさんでは、霊格でも属性でも敵う相手ではないん
 です。貴女しかいないんですよ。引率の先生なら、ちゃんとし
 てください」

...

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退魔除霊師 ~エンキ~ (11)

「ま、ざっと、こんな物よ」

「流石は、退魔除霊師の誉れ高き炎の姫巫女だな。誰であろう
 と容赦しないねぇ~」

「……ロクロー。それ、褒めてるのよね?」

「これで終わりですか」

「いいえ、邪鬼を滅するわ。金縛符を」

來夢が札を取り出す。
金縛符を受け取ったアタシは「や...

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