Nicotto Town


藍姫の本棚♪


藍姫は、しがない駄文書きです (゚▽^*)-☆
この本棚には……
 「自作小説」には、 私の自作小説が、
 「詩/小説」「マンガ」には、オススメ本が収納されています♪
※題名に★は イベントブログ、<B>は ブログネタです^^

MONO ~玄影の小箱~ ⑩-1 <終章>

戻ってきた。私の家に。

意志を持つモノ達が集う “MONO‐oki” 《モノ-オキ》 に。

「キノカ! よかった。見つかったんだね」

外見が 真夜さんとよく似た雰囲気の少女が駆け寄ってくる。

夜美 《ヨミ》 さんという名前で、真夜さんの双子のお姉さんなの
だが --- 真夜...

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MONO ~玄影の小箱~ ⑨<牧野 香織>(下)

私の代わりに山本くんが「どうぞ」と返した。

ドアの向こうには、私のよく知った人がいる。
彼の緑の双眸は今日も美しい。

「お邪魔します」

ズカズカと無遠慮に部屋に上がり込み、その人が私を見下ろし
た。私達の間に流れた訳ありな空気に、山本くんが立ち上がる。

山本くんを視界の端...

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MONO ~玄影の小箱~ ⑧<牧野 香織>(上)

「大丈夫? 急に倒れたって聞いたけど」

山本くんがお見舞いに来てくれた!

それだけで、私は胸がいっぱいになって言葉が出なかった。

「最近、忙しかったから疲れが出たんだな」

今の私を気遣う山本くんの目は、どこまでも優しい。
山本くんにとって、私はただのクラスメイトに過ぎないの...

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MONO 玄影の小箱 ⑦ <宇多田 駆>(下)

追いかけてくる。

ついてない男の被害妄想だろうか?
いや、断じて違う。オレは追われている。

息苦しいのを通り越して、もう何も感じない。ただ、今も後ろにい
るであろう、あいつを恐れて、オレは走っている。

あいつ、誰なんだ。いや、何なんだ。

最初は黒い影だった。
次第に輪郭...

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<リレー>まぁるいおそらはだれのもの? (5)

「あの子達、悔しがっているでしょうね。白夜の丘の朝露草は、自分達で焼き払っちゃったから」

ゆっくり休みを取って、気分がスッキリした水華 《スイカ》 は、クスクス笑いました。

「そうだよねぇ。雫は、他の場所で手に入れるしかないもん……くちゅん!」

水華と並んで歩いていた深柑 《ミカン...

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