退魔除霊師~アヤカシマワシ~ (10)
- カテゴリ: 自作小説
- 2009/08/26 22:23:50
「螢都さんは、まだみたいですね」ロクさんは、携帯を開いて時間を確認すると、「あいつ、時間に
は正確だから」と苦笑しました。「十分前には来るよ」「ロク、夕食はどこで食べるの?」「ああ、それはケイが考えてるはずだ。あいつも、律儀に食の制
限は守ってるから、みんなも食べられる物があるよ。この店み
たい...
藍姫は、しがない駄文書きです (゚▽^*)-☆
この本棚には……
「自作小説」には、 私の自作小説が、
「詩/小説」「マンガ」には、オススメ本が収納されています♪
※題名に★は イベントブログ、<B>は ブログネタです^^
「螢都さんは、まだみたいですね」ロクさんは、携帯を開いて時間を確認すると、「あいつ、時間に
は正確だから」と苦笑しました。「十分前には来るよ」「ロク、夕食はどこで食べるの?」「ああ、それはケイが考えてるはずだ。あいつも、律儀に食の制
限は守ってるから、みんなも食べられる物があるよ。この店み
たい...
「ねぇ、ミィちゃん。あたし、帰るから、そろそろ決めちゃおっか」試着室から榊さんが顔を出しました。「今日はありがとう、シズ。付き合わせて悪かったね」とか何とか言いながら、少しホッとしてように見えるのは、ワタシの
気の所為ではないでしょう。
着せ替え人形のように服を取っ替え引っ替えでは、生身の人間
には...
「二人で、どこ行くのぉ?」「シズ!」トテトテッと走り寄ってきたシズさんが、小首を傾げてワタシ達を
見上げました。「シズさん……と、キツネさん達」『だから、キツネさんではないと言っているだろうが』目を細めたイチローさんが、シズさんの肩の上から抗議します。イチローさんとは逆の...
「ねえねえ。次は、どこ行くのぉ?」お茶とケーキを運んできた深柑が、席に座りながら聞きました。山を下りた水華達は、深柑の家で作戦会議中です。「もう山は勘弁してくれって感じだな~」疲れきったような燐悟の言葉に、一番、賛同したのは水華でした。でも……。「少し休みたい所だけど&h...
金曜日になりました。メールでも良かったのですが、既成事実と言うのもアリかな? と
思い、ワタシは、ロクさんが使用している教室へ足を向けました。お昼休みでしたが、教壇を見下ろすような形で緩やかな傾斜の
ついた大きな教室には、まだ人がたくさん残っています。入り口から中を覗き込むと、ロクさんは直ぐに見つか...