夢日記Ⅵ 『ヘルシング』 (5)
- カテゴリ: 自作小説
- 2010/03/26 21:26:48
「フィル、待たせたね」「いいえ、レイ。素敵なお庭ね」「ありがとう。あ、そうだ。これは貴女への贈り物です。今日の日
の記念にお受け取り下さい、レディー」「?」真っ赤な日傘だった。「貴女に似合うと思って」「あ、ありがとうございます」日も出ていないのに、なぜ日傘?でも、せっかくなので、傘を広げてみた。
...
藍姫は、しがない駄文書きです (゚▽^*)-☆
この本棚には……
「自作小説」には、 私の自作小説が、
「詩/小説」「マンガ」には、オススメ本が収納されています♪
※題名に★は イベントブログ、<B>は ブログネタです^^
「フィル、待たせたね」「いいえ、レイ。素敵なお庭ね」「ありがとう。あ、そうだ。これは貴女への贈り物です。今日の日
の記念にお受け取り下さい、レディー」「?」真っ赤な日傘だった。「貴女に似合うと思って」「あ、ありがとうございます」日も出ていないのに、なぜ日傘?でも、せっかくなので、傘を広げてみた。
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森を抜けると、そこは白亜の洋館だった。
庭もありえない広さだ。我が家が幾つ入るだろう?
門をぬけ、屋敷に着くのにもかなりの時間を要した。と言うか、なぜ私はここにいるんだろう。階段から落ちた時に気を失って、夢でも見ているのかもしれない。
そう考える方が現実的な気がする。車が止まると、使用人の間を滑るよ...
メイク室から出ると、シュウが待っていた。「これは……お美しい」「何だか、自分じゃないみたいです」「そんな事はありません」「でも、ここまでしてもらう理由がありません」「いいえ、堅物の旦那様が、ブラウニング家の御当主が、貴女を
お気に召したのです。それに今日は大切な日ですか...
昼前。お迎えの白いリムジンが家の前に着いた。
運転しているのはシュウだ。「シュウさん、パーティーは夕刻からでは? こんなに早く来ると
は思っていませんでしたわ」「申し訳ございません。今日は特別な会ですので」「特別?」「はい、すぐにお乗り下さい」「でも、何も用意が……」「...
こんな夢を見た……。
出会いは突然。病気の父の名代で出たパーティーでの事。元々、改まった席が好きではなかった私は一人、外の風に当たっ
ていた。主催者への挨拶は済んだし、もう、お暇しようか。
来たばかりなのに、そんな事を考えていた。ふっと、薔薇の生垣の側で、紫煙が上がっ...