<リレー>まぁるいおそらはだれのもの? (91)
- カテゴリ: 自作小説
- 2010/05/21 20:05:39
鋭角な朝の光が、容赦なく部屋に差し込んできました。砂漠では、太陽が顔を出した時から、ドンドン気温が上昇していくのです。「水華《スイカ》ちゃん、おっはよぉ~」睡眠時間を充分過ぎるほど取った深柑《ミカン》は、朝から元気一杯です。「おはよう、深柑。今日もいい天気だね」宿の一室で、水華が大きく伸びをしました...
藍姫は、しがない駄文書きです (゚▽^*)-☆
この本棚には……
「自作小説」には、 私の自作小説が、
「詩/小説」「マンガ」には、オススメ本が収納されています♪
※題名に★は イベントブログ、<B>は ブログネタです^^
鋭角な朝の光が、容赦なく部屋に差し込んできました。砂漠では、太陽が顔を出した時から、ドンドン気温が上昇していくのです。「水華《スイカ》ちゃん、おっはよぉ~」睡眠時間を充分過ぎるほど取った深柑《ミカン》は、朝から元気一杯です。「おはよう、深柑。今日もいい天気だね」宿の一室で、水華が大きく伸びをしました...
「四について。実際、地震が起こってみないと何とも言えないが、
外観だけ見れば、風が吹けば潰れそうな新山長屋が、未だに
建っている事自体、不思議認定しても良さそうだ」と、睦貴の残したメモを棒読みすると、直ぐに六郎太が食いつい
てきた。「どう言う事? そんなに変なの?」「まあ、百聞は一見に如かずです...
「四番……って、新山長屋ですか? 六番は? 校内に教頭の
幽霊はいなかったんですか?」「いないって言うか、この学校には澱みがなかったんだよね」「は?」頭上に“?”マークを飛ばしている僕を見て、六郎太は どこか
楽しそうに「ムッタンが書いた六番目、...
「……変な感じがする」美術室に入って、開口一番。奥にある一枚の扉を指したのは、
六郎太だった。瑞希は小さく頷くと、扉に視線を向けたまま、僕が前に出すぎな
いように軽く手で制した。教室の扉は、ほとんど横にスライドするタイプだが、そこだけは
木製の押し戸だ。僕は、美術とは縁の...
「対象は、学校や寮、その裏の森にまで広がっているようだね」「じゃあ、分担作業?」「駄目だよ。お守りも持ってないのに どうする気? 一緒に行く」「時間、かかるんじゃないかぁ?」「それでも、一つずつ確実に消していこう」「分かった。でもさ、それだと、帰りが遅くなって……そのぉ&...