Nicotto Town


藍姫の本棚♪


藍姫は、しがない駄文書きです (゚▽^*)-☆
この本棚には……
 「自作小説」には、 私の自作小説が、
 「詩/小説」「マンガ」には、オススメ本が収納されています♪
※題名に★は イベントブログ、<B>は ブログネタです^^

退魔除霊師 ~ネコマタノシマ~ (10)

「じゃあ、エコちゃんの匂いする方へ行ってみますか」と言う訳で、私達が辿り着いたのは、島唯一の港だった。
ロクがイエルグシア達に絡まれていた あの港である。「おっかしいなぁ? ここが一番、匂いが強いけど、暑いから海
 水浴でもしてるとか?」『エコは、水が苦手なんですよぉ。まさか、海に落ちて溺れたん
 ...

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退魔除霊師 ~ネコマタノシマ~ (9)

「本当は、犬神になる方が、効率いいんだけどね」『犬神と言うのは、ロクの憑きモノですわね。変身するのですか?』「うん」末さんの言っていた通り、ロクは、犬神を身に憑けているのだ。生まれつきだと言っていたけど、どうして、そんな物騒なモノが、
ロクに憑いているんだろう。妖かし殺しを生業にしてきた先祖が、呪わ...

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退魔除霊師 ~ネコマタノシマ~ (8)

『さあ、参りましょうか』しばらくして、広場に集まったモノが 粗方いなくなったのを確認
して、オケは 体を伸ばしながら、そう言った。本当に、私達と一緒に来る気なのだ。『オケ。貴方、お忙しいのではなくて?』『暇ですよ。もう暇で暇で、退屈の虫が、真夏の蝉のように ジリ
 ジリ鳴いています。かくなる上は、ロ...

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退魔除霊師 ~ネコマタノシマ~ (7)

『あれは、キノシタマツゴロウさんが、この島に来て直ぐの事です。
 うららかな春の宵の口、長老は、島に恐ろしい災厄が もたらさ
 れると予言されました』オケは、遠くを眺めるように目を細めた。その予言なら私も知っている。
春先に遭った自然災害の予言だ。「災厄って……」『津波で...

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退魔除霊師 ~ネコマタノシマ~ (6)

明るい陽光の下から、暗い室内へ。
私達、猫又族は、目が慣れるのに時間はかからないけど……。ロクが入り口で立ち止まって、一瞬、目を細めた。『ロク、こちらですわ。中は暗いですから、足元、気をつけて』「うん、ありがとう。でも、オレなら大丈夫だよ。これでも夜目は
 利く方なんだ」...

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