Nicotto Town


藍姫の本棚♪


藍姫は、しがない駄文書きです (゚▽^*)-☆
この本棚には……
 「自作小説」には、 私の自作小説が、
 「詩/小説」「マンガ」には、オススメ本が収納されています♪
※題名に★は イベントブログ、<B>は ブログネタです^^

退魔除霊師 ~ネコマタノシマ~ (5)

安全に通れるようになった“獰猛犬注意の小道”を真っ直ぐ進
むと、“猫の額広場”と呼ばれる小さな空き地に辿り着く。そこが 私達の定例会議の会場で、その片隅の使われていない
物置小屋が長老の家だ。広場には、常に――長老の護衛も兼任する――見張り役の猫
又が...

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退魔除霊師 ~ネコマタノシマ~ (4)

妖かしの言葉は、人間の言葉とは異なる。
そして、人間の言葉が獣の言葉と違うように、妖かしの言葉も獣
の言葉とは違う。
つまり、私達が人間や獣と話す時、普通に話しかけても駄目だ
と言う事だ。そんな訳で、彼らと話す時は“共通語”を用いるのだが、人間に
は、それですら通じない者もい...

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退魔除霊師 ~ネコマタノシマ~ (3)

妖かし道は、人の歩く道とは異なる。電柱と塀の間に出来た隙間、生垣や塀に開いた穴、土がむき
出しになった急な上り坂なんかは、立派な妖かし道だ。それらの道順を間違えずに進む事で、人の世界とは重なり合う
のに交わらない“妖かしの世界”へと行ける。人間の子供は、遊んでいて入り込む事が...

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退魔除霊師 ~ネコマタノシマ~ (2)

末さんの――妖かし退治屋の――弟が来ると言う日に、人間と
問題を起したくはない。私は、急いで、少年を囲んでいたモノ達に駆け寄った。全身が薄い灰色のイエルグシア、片耳が折れているイミマタケ
イ、いつも眠っているような目のオカナミルメン。それぞれ、私と同じような猫の姿だけど、歴とした猫又族だ。『貴方達、...

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退魔除霊師 ~ネコマタノシマ~ (1)

「弟に会って欲しいんだけど……」まどろむ私の頭を撫でながら、彼が こちらを窺う気配がする。ああ、そう言えば、近々 夏休みを利用して、弟が遊びに来ると
言っていたような?彼は、家族の誰よりも先に、人に害を及ぼす“妖かし”を屠ると
言う“退...

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