Nicotto Town


藍姫の本棚♪


藍姫は、しがない駄文書きです (゚▽^*)-☆
この本棚には……
 「自作小説」には、 私の自作小説が、
 「詩/小説」「マンガ」には、オススメ本が収納されています♪
※題名に★は イベントブログ、<B>は ブログネタです^^

退魔除霊師 ~アヤカシノヤマ~ (5)

『待て! 自由に動き回れる猫又を捜すなんて無理だ!』『この地を離れられない我らには……』「ああ、違う違う」六郎太さまは、猫又と顔を見合わせて苦笑され、「お前達に頼み
たいのは……」と、一旦 言葉を切られました。槌の子と守宮が、身を乗り出してきま...

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退魔除霊師 ~アヤカシノヤマ~ (4)

「そうだな。エコちゃんの事は、オッケーが話す方がいいよな」六郎太さまが“エコちゃん”と言った時、微妙に声の調子が柔ら
かくなった気がしました。もしや、“エコ”とは女人の名でしょうか?わらわの胸のざわつきに気付いたモノは、誰一人いませんでし
た。勿論、六...

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退魔除霊師 ~アヤカシノヤマ~ (3)

静かだったのは、ほんの数秒。
槌の子と守宮は、声を揃えて『誰が? 誰と?』と言いました。「ほら、ツッチーとモリヤン、息ピッタリじゃん」嬉しそうな六郎太さまに、槌の子は体を膨らませ、守宮は肩を落
としました。『こんなヤツと仲がいい訳がない!』『そうだぞ、犬神。我らは月神子《ツキミコ》を介して、ここに集...

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退魔除霊師 ~アヤカシノヤマ~ (2)

『如何にも、私は猫又。オケノニミモオと申します。どうか、オケと
 お呼びください』一見、礼儀正しい妖かしに、猛然と抗議したのは守宮でした。
但し、六郎太さまに、ですが。『い、犬神、それは何かの冗談か?』「ん? それって、オッケーの事?」六郎太さまは、守宮が何を言わんとしているのか分からず、首を
傾げ...

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退魔除霊師 ~アヤカシノヤマ~ (1)

わらわが目を覚ました時、風景は一転していました。灰色だった地面は、芳しい土の大地に。
すえたような粉っぽい風は、緑の香りで澄みきった空気に。間近に感じていた喧騒も 今は遥か遠く、何故だか 空が身近に
感じられます。
わらわの体は、以前よりも小さくなっているのに、奇妙な感覚です。側に木造の住居がありま...

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