退魔除霊師 ~シニガミノカマ~ (66)
- カテゴリ: 自作小説
- 2011/06/15 23:22:36
エコの胸からは血が流れ続け、体が痙攣する度に、尾が、
耳が猫の物に戻りつつあります。
早く手当てしなければ、いくら妖かしでも死んでしまいます。ですが、その前に、私一人でこの狂犬……いいえ、凶鎌鼬
を何とかしなくてはなりません。これは、もしかしなくても最悪の事態でしょうか。...
藍姫は、しがない駄文書きです (゚▽^*)-☆
この本棚には……
「自作小説」には、 私の自作小説が、
「詩/小説」「マンガ」には、オススメ本が収納されています♪
※題名に★は イベントブログ、<B>は ブログネタです^^
エコの胸からは血が流れ続け、体が痙攣する度に、尾が、
耳が猫の物に戻りつつあります。
早く手当てしなければ、いくら妖かしでも死んでしまいます。ですが、その前に、私一人でこの狂犬……いいえ、凶鎌鼬
を何とかしなくてはなりません。これは、もしかしなくても最悪の事態でしょうか。...
『貴女なら知っているのでしょう?』エコの淑女らしからぬ呟きを聞かなかった事にして、私は、
なるべく優しく尋ねました。『会ってどうするの? どうするですか? あれ? どうするで
しょうか??』『エコ、無理に言葉を直さなくてもいいですよ。ここは島では
ないのですから。ですが、目上のモノと話す時は、気...
町中にある夜の公園は、街路灯や公園内の照明に照らされ、
島の港よりも明るい雰囲気を漂わせていました。近道にと通り抜ける者、公園内を散策するカップル、犬をつ
れた中年の男性など、昨夜は見られなかった人間の姿がチ
ラホラと見られます。さて、行けば分かると言われましたが、蝶子の事を知る者は
どこにいるので...
『あんたが玉乃緒の言う通りのやつなら、あの方の敵になる
事はないか』玉乃緒……と言う事は、エコが私の事をナグ達に話したので
しょうか。
あまり可笑しな事を話していないといいのですが……。『エコ……いいえ、玉乃緒は何...
夕食は、退魔除霊師の女性達が戻ってきた事もあり、華やか
で和やかな雰囲気でした。ですが、これからの事を思うと、私は気分が優れず、好物を
六郎太に横取りされると言う失態を演じてしまいました。「オッケー、大丈夫か? 何か、元気ないけど」『私、そんなに顔色が悪いですか?』「いや、それは…&h...