Nicotto Town


みっちょん恋愛の詩


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墓参

電車を降りた
角の花屋さんで好きなスイートピーを買った。
今日は12月30日。
あの人の命日
ここに訪れる人も少ないだろう 

いつかあなたと来たいと思っていた
あと一日を残して年が変わる
街は皆忙しい
まわりを片付けて花を供えた
お孫さんかな 後ろで声がする


あなたに...

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水やり

あなたが残していった
パキラを枯らせてしまった
伸びていった枝に
大きな葉を広げていったのに
でもなぜか悲しくない


観葉植物の冬越えは難しい
何度も枯らせてしまった
枯れちゃったね
あなたは言ったけれど
そうねとしか言えなかった


あなたを繋ぎとめたかった
そんな...

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熱いコーヒーをいれた。
あなたにはココアを
コーヒーは体を冷やすんだよ
そう言われてもコーヒー派
あなたとはそこがちがう


あなたと1泊の小旅行をした
ベッドルームは2つで
なんということも無いだろう
夜更けまべ話して
それぞれの部屋に行くだけ


安かった宿を選んだだ...

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強い風を受けて
太陽を背に受けて
力強く進む船
それがあなたを見捨てた


ここで初めて出会って
ここで初めて手を繋いで
ここで初めてキスをして
ここで初めて愛した
そんなあなたを奪ったのは誰


解約したもの
結婚式場  二次会の会場 
衣装   ブーケ
写真館  ...

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陰影

一人で泣き明かした日は
もうあなたがいないことをつげる
鳥の鳴き声で起こされる
昨日の事はなに
行ってしまったあなたの背中


泣き腫らした目が
全てを物語る
もう会えないあなたと 
その前のあなた
比べても空しい


こんな日がくるなんて
思いもしなかった
あなたは...

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