Nicotto Town



三遊亭円生『おかふい』その1

えー、ご要望の中を、御ひいきで御座いまして有り難く御礼を申し上げます。 相変わらずで御座いますが、何事によらず物が進んだと言う事をよく申しますが、えー、医学という、これはもう昔は今とは違いましてね、だいち怪しい先生がいい塩梅(あんばい)に無くなりましたが、以前はこの“でも医者”というものがよく有った...

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三遊亭円生『永代橋』その6

「えー、祭りを見ようてんでねー出たんでござんすよ、暫く来ると向こうから来たやつが“バーン!”とあっしにつき当たった。 “気を付けろよ、この野郎!”てぇゆうとね、そん畜生はずーっと人ゴミん中へへぇっちゃったんで、で、暫く行くとヒョイと気が付いたら紙入れがねぇんで、えー! あー、どうもねー、いくらいい祭...

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三遊亭円生『永代橋』その5

『あれ! 大家さん! こりゃあ違いやしませんか? だって可笑しいね、あっしはこんな着物など着ちゃあいねぇがねー』 「何を言ってやん・・それが手めぇが分からねぇー、こんな着物は着てはいませんたって、手めぇ一人で死んだんじゃあねぇ、こんなに大勢死んでるんだ、人の着物を着て死ぬ者も有れば裸になって死ぬ者だ...

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三遊亭円生『永代橋』その4

『何処へ落っこった?』 「何処へ落っこったって、永代橋が落ちて死んだんだろ!」 『冗談言っちゃあいけねぇ、あっしは死にはしません、死にません。』 「この野郎、まだ強情張ってやがる、死にはしませんたって死んでるじゃない!」

『どうして?』 「どうして? どうしてもこうしても無い、見ろ! ここにち...

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三遊亭円生『永代橋』その3

「おいおい、お前の内ではどうしたい松さん? え、変わりはないかい?・・みんな居るかい、あー、ああ、家内の者はみんな揃ってる、いい塩梅だ。・・六さんとこはどうしたい? みんな居るかい?」 『ええ、あいにくみんな居ります。』 「あいにくを付けなくたっていい、余計な事を言いなさんな。・・あのー、留さんのと...

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