アドリブ短歌
- カテゴリ:小説/詩
- 2011/06/10 18:10:57
俳句の世界では、「写生を持って至上とす」という正岡子規の教えの影響が大きく、それに逆らおうとすれば、いわゆる自由律といって、五・七・五を崩すしかない感じがします。
たとえば・・・
~レア天使釣れず~ とか・・・。
しかし、自由律を俳句と呼べるかは、議論の余地の残る所です。
一方、短歌の世界は、七・七の部分があるゆえ(俵万智さんの師匠、佐佐木幸綱先生は、この十四音を、情念造形力のための余地と呼びました)、明治以降も、何人かの革命的歌人が登場しています。
~嫁さんになってくれよと缶チューハイたった二杯で言ってもいいの~
『サラダ記念日』で世に出て、短歌の新しい流れを作った俵万智さんが、いちばん有名ですね。
しかし・・・。
大橋巨泉さんが40年以上前に万年筆のコマーシャルで詠んだ
~みじかびの きゃぷりきとればすぎちょびれ すぎかきすらの
はっぱふみふみ~
という歌は、当時の世相、大学紛争の行き詰まりという焦燥感に後押しされたフリージャズムーブメント(ジャズで決まっていたコード進行を無視、つまり、和音お破壊する音楽。ひとことで言えば、グチャグチャ)に通ずる所があり、ジャズピアニスト山下洋輔の演奏と共に、歴史を画する短歌ではなかったかと私は思います。
実際、この歌は、冗談から出発したのかも知れませんが、昭和の名歌を集めた『昭和万葉集』にも所載されています。
今でも、この歌は、すごいなあと、私は思っています。
~にこまみれ りあはきんけつ ぴいけつで あおめだまでて よろこびれびれ いわたろう~
ウ~ン・・・イマイチww
6月の 梅雨(つゆ)のはやさに ひまわりへ バトンをわたす あじさいの花・・
平凡
もう沖縄は梅雨明けだそうです^^