Nicotto Town


てらもっちの あれもっち、これもっち


コロンビアにてドカーーーン!

そろそろ時効になったので書いておきましょう。


10年以上前。
上司から「来週からコロンビアで仕事!」
ということで僕は一人、南米のコロンビアに飛ばされたのでした。
コロンビアの国内でまだ麻薬戦争が激しかったころです。

首都ボゴタから飛行機で4時間。
コロンビア2番目の都市カリに着きました。

美しい都市でした。
街の中に川が流れ
緑があり、古い教会があったり、
山の上に大きな十字架があったり。

その街の高級住宅街のマンションにて
アメリカ人のプロジェクトマネージャーとメイド付きの生活し、
街から少し離れた発電所で仕事をしていました。

週末にはマンションの前の公園で絵画の即売会をやっていたり、
美味しいフレンチレストランで夕食をとったり、
そこの女主人と話をしたり
下手なダンスでサルサを踊ったり
仕事は厳しかったけれど、結構優雅な生活でした。

でも白人の富裕層と混血の貧困層の階級差、生活の差
は歴然としていました。
それは街を歩いていても、車で街やスラムを通り抜けても強く感じました。
プロジェクトマネージャーからスラムには
絶対に近づくな。と言われていました。

ある朝、いつもどおりマンションの地下駐車場に降りて
車を待っていると
「ドカーーーーンン」と爆発音が響きました。
映画で聞くような「タタタタ、タタタタタン」
という自動小銃の音が聞こえます。
もくもくっと煙が見えました。

プロジェクトマネージャーから
「動くな。待機しろ。」
と指示が出ました。
現地スタッフに道路を見に行かせると
軍隊が出ているようです。
「やばい。逃げよう。」
ということで車で発電所に向かいました。

発電所に到着し、仕事をして昼食のときに
現地の事務所のおばちゃんから
TVの情報から分かった、今朝の事件を説明してもらいました。

僕の住んでいたマンションの
隣のマンションに麻薬カルテルの幹部が住んでおり
そこに軍隊が突入したそうです。
突入の際に少女二人と妊婦が銃撃を受けて
犠牲になったとのことでした。

自分のマンションにその幹部が住んでいたら。。。
とぞっとしました。
カリはその頃、麻薬カルテルの本拠地だったようです。

その日のうちにプロジェクトマネージャーから
「てらもっち、今回の事件で明確になった。
 この国は治安がまずくなっているそうだ。
 お前の安全はもう守れない。」
と言われ、僕はその都市を立ち去る事になりました。

現地の事務所のおばちゃんから泣かれ、一緒に苦労して
仲良くなった発電所のスタッフにも別れを告げ
マンションに戻りました。

帰りに銃弾の痕跡が残るマンションを見て、そして
その周りでは日常の生活が戻っているのを見て
この国では、このような事件は日常の一部なんだと
思いました。

そして飛行機で日本に戻ったのですが、
その途中にもう一波乱有りました。
その話はいつかまた。

でも、僕はあの街が好きです。
そしてコロンビアの平和を祈ります。

いつか四季があり美しいカリを
訪れて、あの楽しい人達と
もう一度会いたいと思っています。




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2011/10/08 14:57
ぴぴこさん
 映画のような。。。そうなのかな。
 でも、日本でも日常の一瞬が映画っぽい時ってありますよね。
 
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2011/10/08 09:31
すご~~い><
映画のようなお話ですね~><

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2011/10/07 21:24
紅蓮さん
 コロンビアやメキシコ、ペルーなどは危ない場所がまだ、結構有るようです。
 特に麻薬の関係する場所は危険です。

 人権というのは社会がそれを認識するから有る訳で、
 そうでない社会にはありません。

 いずれにしろ、僕の生への祝福ありがとうございます。
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2011/10/07 17:22
南米のどこか忘れましたが、
麻薬や強盗や殺人が当たり前で、警察も平気で殺してしまう。
人権なんかない場所があるってのをどこかのブログで読んだ気がする・・・

それを実体験されたのですね・・・
無事に今を迎えることを祝福申し上げます。
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2011/10/06 23:15
りんごさん
 コロンビアはいい国です。
 もう、確実に言い切っちゃいます。

 でも、悲しいかな。麻薬生産国で日本やアメリカやヨーロッパよりも
 危ない国であるのも確かです。

 上に書いた以外にも、僕が帰任した後に、どこかの商事会社の日本人が誘拐されていたし、
 日本人の学生が僕の滞在していたカリで行方不明になっていました。

 個別の事案をベースにして危ない国と言い切るのはおかしいとは思うけれど
 注意は怠ってはいけない国だと思います。
 今は麻薬戦争も多少収まっているので、安全になっているのかも。。期待!
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2011/10/06 23:10
くーやさん
 コロンビアは気が置けない国です。
 外出する時は、神経質に背後に気をつけていました。

 でもね。映画みたいな経験って、人生には結構有るものですよ。。。。
 恋しかり、結婚しかり、、、病気しかり。。。。

 クーヤさんだって、いろいろ経験しているでしょ?
 それは多分、他の人から見たら映画なんですよ。
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2011/10/06 23:07
ティリモさん
 ティリモさんの経験や文章も僕にとっては刺激的ですよ。
 
 海外に行って思うのは日本という国の素晴らしさ。緑が有り食べ物が美味しく
 文化も深く広く、そして素早い。
 住環境だけはちょっっと。。。と思うけれど、やっぱり古里バイアスがあるのを
 差し引いても日本っていい国ですよ。
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2011/10/06 23:04
ティアさん
 南米の人たちは本当に感情豊かでステキな人達ですよ。
 僕は大好きです。やっぱりまた行きたいな。
 
 文章は下手です。この文章にも誤字脱字を見つけて悲しくなっております。
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2011/10/04 20:37
同じような頃、友人(女)が海外青年協力隊で、コロンビアで2年過ごしましたが、
とても楽しかったようです。
できることなら、まだ滞在したいと言っていました。
同じコロンビアでも、都会と田舎では、また違うのでしょうねえ。
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2011/10/04 11:30
少女と妊婦さんが犠牲に・・・?(ノω・、) ウゥ・・・

コロンビアって勝手にのどかなイメージがあったけど、そうじゃないんだね。

映画ではよく観るようなシーンだけど、日本人がリアルにそういうの、
滅多に経験ってしないよね?
凄いね、てらちゃん・・・
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2011/10/04 02:23
凄い経験をされてますね。
日本国内だけでウロチョロしている自分なんてちいせーなぁと感じました。
もうひと波乱の話も楽しみに待ってます!
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2011/10/03 23:12
色んな意味で、すごい~~

そういう国がまだまだありますね~
でもそこの国の愛情深さに感激しますね
よその国の人は愛情表現上手です
ほんと、複雑だけどでもその国に行かれたのはいい経験
・・なんておもったりして・・・

てらもっちさん、文章上手だにゃ~~w



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