Nicotto Town


イワナくんヤマメちゃんいらっしゃ~い


急な知らせ

大学の先輩で、以前お世話になっていたTさんが逝かれた。自分の手で。
 オレは、仕事が手につかない。
 震災による影響で経営していた会社が立ち行かなくなった、という話は聞いていた。
 オレはド貧乏人だ。資金を回してあげることはできなかった。
 そんな時でも、Tさんは、微笑を絶やすことはなかった・・・。
 葬儀は近親者のみで行われるらしく、オレは出席できない。
 残された奥様とお子さん(既に成人)のことを考える。
 お世話になったとはいえ、オレは他人だ。きっと数日もすれば、元の日常に戻るだろう。しかし、遺族は、そうはいかないのだ。
 オレの大将(親方の長男)は、自死遺族の会の世話役でもある。
 大将いわく。
「瀬戸際になって思い留まらせる事は難しい。なぜなら、何度も自死を考えた後だから。その前に、サインを見落とさないことが重要なんです」
 大将も、Tさんとは面識があった。自戒の念、いかばかりかと思う。
 オレは所詮、愚痴みたいにこのブログを書いているから、この例話は失礼極まりないかもしれない。
 しかし、敢えて書こう。
 確か、現代社会の教科書に載っていた、広島市長のスピーチに、「原爆の凄惨な状況は、生者が死者をうらやんだ、ほどであった」という内容があった(未参照)。
 一方、原発事故後の2011年6月に、広島から我々の水配布ボランティアに来てくれたK君(老人介護施設職員)は言った。「広島の年寄りは強いですよ。あるおばあちゃんは、原爆の後、食べ物も何もないゆう時に、水たまりの水を飲んで生き延びた言うちょりました」
 
 オレたちは今でも、彼のことを、ヒロシマからの助っ人、と呼んで敬愛している。
 オレ自身、人間失格みたいなオヤジだから、メッセージなど語る資格はない。
 しかし、この世界が終わるまで、死んだ人間以外は、リアルな現実を生き続けなければならないのだ。
 今はミスドでバイトしていて、すっかり綺麗になっちゃったSちゃんも、小3の時に自死で父親を亡くした。オレは、何とか慰めてあけたいと思い、Sちゃんの兄貴のI君とふたりに、メシをごちそうしたり、プレしたりした。
 ある日、オレは親方に呼ばれた。
「オイ、A。おめえ、本気で二人を助けようとしてんのか?」
「・・・」
「助けるんなら、あの子たちのオフクロさんと結婚しろ。そして、自分の身を削って生活を支えろ。もしできないんなら、中途半端な期待を持たせるのは止めろ」
「・・・」
「こっちが都合が悪くなったからって途中で投げ出すのが、一番残酷で卑怯なやり方だぞ」
 つまり、いのちと引き換えでなければ、人を助けることはできない、ということだろう。親は自分が死んでも子供を守るのが定理だから。オレは手を引いた。結果オーライだった。
 オレはしみじみ思う。
 プレやメシやTDL招待に、真の慰めはない。
 それが、真理でなければ・・・。
 Tさんは同信の人である。オレは、自分のいのちを使い果たして天国に戻ったら、Tさんに愚痴ってやるんだ。
「あれから、ずいぶんと活躍の場ができたんですよ。上から見てて、悔しかったでしょう」、ってね☆
 

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2012/11/03 07:19
みなさま
真摯かつ慈しみ深いコメント&伝言を頂戴し
心より感謝しております

オレは大丈夫
東北・福島百年の計のために奔走する毎日が続くので
一日でも長く生きなければならんのです。
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2012/11/02 18:52
親方の気持ち 中途半端な期待は良くないとのアドバイス。。。

分かる気もします

でも やっぱりつらい時 人の優しさが人を助けるとも思います

出来ない事は出来ませんが 思いやりは 大切にしたいです(♥◠‿◠)ノ
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2012/11/02 18:12
かなりショックなブログだった。
急な知らせってなんだろ?程度に飛んできたものだから言葉が浮かばない・・・
でも岩ちゃん、落ち込まないでね。
岩ちゃんが元気で笑ってくれてたら私も嬉しいから。
楽しいブログを読んで・・・
本当は真面目で頭のいい人なのにおフザケ調子で書いてるブログ
あれすごく好きなんだ。
あれ読んで笑ってコメ入れて・・・ほんで自分も楽しい気分になる。
今は岩ちゃんはきっと暗い顔してるんだろうと思う。
今晩眠れるかい?ご飯もちゃんと食べるんだよ。

ゴメンね。コメントやっぱ思いつかないや・・・
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2012/11/02 17:44
こう云う人達を救ってやれない日本!いや日本政府?

個人では、どうにもならない事を政府がやらねばね!

まだ、震災は終ってはいうないのだから!

広島に限らず長崎や東京大空襲を経験してる人は強いね!

戦争だけじゃない、、天災に遭って家族を無くした方にも強い人達が居るよね!

今回の事で岩ちゃんは悔しい思いをしてるかな? ファイトー!(^o^)/だすよ~


人間、死ぬ気になったら何でも出来るって本当だろうか?

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2012/11/02 17:40
追伸

murasakiさんのいう

中途半端な・・については・・一概には言えないと思います。

私もそうとも思います。
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2012/11/02 17:23
親方の御言葉響きました。私の親友も自らでしたが、サインに気付いていたのに後回しに・

まさに親方の言うとおりです。
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2012/11/02 16:03
広島のことをそんな風に思ってくれてありがとう(*´∀`*)

こっちのお年寄りは、皆さんお元気で優しく可愛い方ばかりで

本当にあの原爆投下の地獄を・・・体験されたのだろうかと思うほどです。

息子がヨチヨチ歩けば、「坊や、おいでおいで!いいものあげる」と

道端の自販機でジュースを買ってくださったり

次女と三女だけで、近所のお店に買い物に行くと

「ようくきんさったねえ!お買い物できるの?まあ、なんてえらいんじゃろう」とベタ褒め&おまけをしてもらって

ホクホクで帰ってくる。そんな土地柄なんですよ。

わたしも朝、子供をようちえんに送って行く際に「いってらっしゃい」「おはようございます」と

挨拶をかわす所謂知らない人が沢山おります。もうお友達だと思っておりますけどね^^


↑のことを考えると、いわちゃんがお子さんたちになさった「慈悲の心」は、彼らに自分たちを愛して

見ていてくれてる人がいるのだという、希望を作ったと思います。

わたしは幼児教育を研究していますが、保護者は実の両親でなくてもいいんです。

その子をいたわり、慮る人が多ければ多いほど、愛情というしっかりとした贈り物をもって

子供は自分の人生を歩いていくことができるんです。

虐待する両親と一緒にいるよりも、あたたかい他人の心に接して育つ方が子供本来の持つ健全性は

保たれるのです。

いわちゃんは良い時に、手放してあげたんじゃないかな?^^


誰かを愛しいと思う心こそ、自分も人を救いますから。


自死については、身近すぎて 今はまだうまく申し上げることが出来ません。

でも、彼らが死後も、幸せになることを願ってやみません。
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2012/11/02 15:41
これもまた、彼の生き様であったのですね。

大した力にはなれないかもしれない。それでも見守っていてくれる。
そういう存在がある、というだけでも有り難い。
そんな支え方だってあると思います。奥様もお子さんも、辛くとも悲しくとも、自分の足で現実を歩いていかれるのでしょうから。

従兄の時は、葬儀は会館を借りてのお別れ会でした。既に検体登録も済ませていて翌日には大学の関係者か取りに来る手筈になっていたようです。いきなりの話であったので、全く知りませんでしたが。
「人様に刃を向ける事はするな」と申していた本人でしたがね。

精々T氏に愚痴る為にも、一生懸命生きねばなりませんね。。。
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2012/11/02 11:15
経営者とか政治家というのはやはりふつうの考えではならないほうがいいのでしょうね。
妙ないいかたですが、国家に対する犯罪者になるようなレベルでの考えをもって経営者とか政治家にならないとむずかしいと私は思います。
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2012/11/02 11:09
複雑な想いで読まさせていただきました。

私も親をそうしてなくしてますから。そして時々自身もそう思うことがある。でも、今はふみ君にうちはそういう家計なんだと思わせたくない。という思いが多分支えています。
お師匠様のおっしゃるとおり決断した人間を変えることは無理だと私も思います。心がもう閉鎖。苦しみがあまりに大きいと、人の言葉も子供のことすら頭から消えていきます。
ずるいかもしれないけど、唯一死ぬことだけが 苦しみから抜け出す選択肢です。
Tさんのご家族には大変つらいことになったと思います。

やっと苦しみから解放され天へ登ったのですから、残されたご家族のこと見守って上げて欲しいですね。
中途半端な・・については・・一概には言えないと思います。

遠くから遠くから時々手を差し伸べる人はいてもいいかと思います、
それがその子達に 近すぎたり、貧富の差を感じさせるほどでは行けないと思いますが。

人から助けられた暖かい気持ちや言葉が 大きくなった時に また自分もそう言う人になろうと思うこともあるのでは
ないかな。。。とも思います。

お知り合いの思いかけない突然のお知らせに胸の詰まる想いかと思います。
でも、彼は。。やっと苦痛から解放されて楽にになれたのですから、あおちゃんはあまりずっと引きずらないくださいね

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2012/11/02 10:48
 -人-



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