高座以外で落語家が有名になるということ
- カテゴリ:お笑い
- 2012/11/19 15:27:49
「笑点の大喜利レギュラーということは、一生安泰ってことですよね」
TVで、春風亭昇太が言っていた。
確かに彼らは、労せずして全国区の人気を手中に収めることができる。後援会の会員も増えるし、仕事も倍増だろう。
しかし。
そのことを真剣に悩み、アルコールに解決を求めて身体を壊し、43歳で逝った落語家が存在する。
四代目三遊亭小円遊、その人である。
オレは当然、志ん生、文楽と同時代ではないから、ふたりの巨匠の落語は記録音声でしか知らない。これは私論だが、落語とは、高座(寄席)に足を運んで初めて理解できるもの。ラジオやテレビでは、真髄は伝わらないのだ。
オレの中で、3人の落語家の存在が大きい。
四代目柳亭痴楽
七代目立川談志
四代目三遊亭小円遊
談志は有名過ぎて語るまでもないだろうが、彼の落語は分かり易い。参議院議員をつとめたこともあるぐらいだから、民衆に物を説く、という意識が常にあったのかもしれない。
痴楽は、いわゆるバレの世界をテレビに持ち込んだ人で、存在そのものの危うさ(我慢しがたさ)で勝負するという稀有な人であった。
そして、小円遊。
オレの中では、噺の旨さは天下一品である。バレに行っても、どこか品があるのだ。その彼が、テレビレギュラー、落語以外の仕事の多さなどで、芸術としての落語を高めていく時間の足りなさを覚え、命を縮める程に苦悩していたとは、まさに皮肉である。
そういえば、笑点の大喜利、ものすごい人気があったのに、小円遊は、なんだか気だるそうにこなしていた気もする。歌丸とのケンカ掛け合いで有名だったが。
小円遊の葬儀の席で、歌丸は言った。
「もう、これで、悪口は言えねえ・・・」
寄席のトリは、必ず長目の落語である。
映画と同じくらいの値段で楽しめるから、足を運んでみるのも一興かもしれません。
コメントできなくて(。・人・`。))ゴメンネ
自分でも読み聞かせで落語をやるのが好きです。
でも、実際に咄家さんのをライブで聞いたことがなくて
いつか聞くチャンスがあったらなぁを思っています。
そんなに安いんですか?嬉しいな。
相撲もプロレスもそうでしたが、落語も絶対に生で聴いた方が面白いに決まってるんですよね^^
生きているうちに行かねば。。。(´艸`o)゚.+:
ゲーム会社に勤務していたことがあり、その関係で談志師匠にもお会いしたことがあります。
師匠はゲーム好きだったので、ゲームの芝居にもナレーターで出ていただいたんですよ。
たぶんオフの表情だったんでしょうか、照れ屋でなんだかとても可愛らしい方でした^^
荒井注さんは、「お笑いはモテねー」って嘆かれていましたが、きっとすごくモテモテだったと思いますw