ヒツジの声を訊け
- カテゴリ:小説/詩
- 2012/01/31 17:14:06
完璧なヒツジなどどいうものは存在しない。完璧な絶望が存在しないように。
昨夜、2年と3ヶ月ぶりにアボガド寿司を口に入れた瞬間、カリフォルニアの匂いがした。
ELTで日本に来ていたデビーの弟、エバンス君に教えてもらったアボガド寿司。言われてみれば、大トロに味が似ていなくもない。
「姉と僕は、アイリッシュの父親と、ポルトガル人の母の間に生まれた。アングロ・サクソンたちとは、宗派が違うのさ・・・」
「だったら、エバンス。きみの祖先は、ボストン湾に紅茶を廃棄しないで済んだんじゃんじゃなイカ?」
「確かに・・・」
アメリカは巨人。時として、暴発銃を持った坊や。
良心と信仰と博愛に於いて、いや、あらゆる面で凡人を凌駕する崇高さを持ったアメリカ人博士たち・・・。
2発の子供を日本の都市上空で解き放った事、公に謝罪しちゃって大丈夫だったんスか??
時は行き、逝く。
いずれまた、お会いできますよ。
女の子がみんな、いつでもアリスのように軽快なステップの魅力を発している限り、ね。
了
第2編、『1979年の竹の子』に続く??
*ELT~日本の英語教育底上げのため、アメリカ等の英語圏から派遣された若き英語教師たち。真面目な奴が多いが、中にはとんでもなくナンパでスケベもいる、らしい。
*ボストン茶会事件~興味のある方はググってね^^
*公式の場での謝罪~May.13th.2110 in Nakano Tokyo
私もカリフォルニアロール好きです^^
お茶を海に捨てたという....
もったいないとか思ってました(授業中)