平成24年の若大将
- カテゴリ:自作小説
- 2012/08/22 08:48:18
*登場人物
若大将~江戸時代から続く老舗うなぎ屋の長男。スカッとした性格で、スポーツが得意。今日何大学4年生。
青大将~若大将の同級生。超おぼっちゃまで、いい車に乗っているがモテない。
すみちゃん~若大将のことをひそかに慕っている女性。しつこく誘ってくる青大将のことは、ウザいと思っている。
*舞台~学生食堂(昨今は、カフェテリアと呼ぶ、おしゃれな大学も増えたとか)
青:「おーい。若大将!もうすぐ夏休みだから、海に行こうぜ。すみちゃんたちも誘って」
若:「ダメダメ。夏もずっと、就活なんだから」
青:「ええ?だって、うなぎ屋を継げばいいじゃん」
若:「お前、知らないのか?ワシントン条約の関係上、うなぎはもう、食べられなくなる可能性があるんだぜ。そうなったら即廃業wwだから地道に就職、これしかないのさ」
青:「夢がねえなあww」
若:「青大将、お前はいいよな。社長の息子だから、就職考える必要ねえし」
青:「いや、実は、オヤジの会社・・・。海外進出に失敗して経営がうまくいってねえんだ。オレも、就活しねえと、って思ってたんだよ」
その時、すみちゃん登場。
す:「ふたりとも、まだ就職決まってないの?遅いわねえ」
若:「えっ?すみちゃん、もう決まったのかい?」
す:「就職はしない。起業したの」
青:「すげえ!つうことは、若女社長さんかい?」
す:「まあ、レトロな言い方ね。でも、そうね」
若:「どんな会社?」
す:「詳しくはネット見て。若大将のPCにウチのHPのURL送っておくわ」
青:「すみちゃん、儲かってるのかい?」
す:「まあまあね^^今だったら、若大将なら専務にしてあげる」
青:「お・・・俺は??」
す:「ムリ~wwあっ、こんな時間、じゃあね」
翌日、また学生食堂で。
青:「おい、例のHP見たか?」
若:「うーん・・・」
若大将、アイフォン4Sでサファリを開き、すみちゃんの「会社」紹介のページを出す。
~実は私も、経済力のある男性と結婚しようとしていろいろ悩んでいました。
しかし、周囲は、今は羽振りがいいけど、10年後は期待できない人ばかり。
そこで私は、あらゆる調査と研究を重ねた結果、89パーセントの確率で、玉の輿に乗れる方法を考案しました。
このページをごらんになられているあなたにだけ、そっとお教えしましょう~
青:「俺たちに未来はねえのかww」
若:「それはそうと、まだまだ、続くなあ。どこまでスクロールさせれば終わるんだ?」
青:「若大将、一気に最後まで行っちゃえよ」
若:「オウ」
そして・・・。
玉の輿に乗れるマニュアルのお値段は?
(若、青、声を合わせて)
「19万8000円ww」
*人は8の付く数字にだまされやすいという説は、本当なのだろうか?
完璧玉の輿マニュアルを入手したい方は、19万8000円の7割引でお譲りいたします(激ウソ)www
完
見かけたらソク赤バツクリックしよう ^-^;
超リアルにそのHPありそう~~~
おんなは玉の輿かぁ~~
(ΦωΦ)ニャン
若大将は就活中もロン毛なのかしら^^
すみちゃんはそこで勉強したのかなぁ?