ご存じな方はご存じなように、サンリオキャラクター大賞2014の堂々1位は、マイメロであった。
　2014 1位　マイメロ　　　2位　キティ　　3位　キキララ　4位　ポムポムプリン
　昨年度、マイメロは、2011年度以来の1位返り咲きとなった。
　過去の大賞歴史をひもとくと、やはりキティは圧倒的に強く、1998～2009まで、実に12連覇を飾っている。さすがである。プロ野球史では、川上監督が王長嶋を擁して日本シリーズ9連覇を成し遂げたが、キティは12年連続である（比較の基準にならないってｗｗ）。
　この牙城に一矢報いたのが、マイメロであった。
　マイメロは1998～2002、5年連続の2位。まるで、三冠王子と呼ばれた巨人最強の助っ人、クロマティを彷彿させる。
　いや、もうプロ野球に例えるのは止めよう。
　キティ優勝が当たり前の中、2010.2011,2014、マイメロ優勝！
　これは、後期柏鵬時代、優勝して当然と言われていた大鵬の連覇をストップ幾度もさせてきた横綱、柏戸の風格さえ漂ってきたではないか（だから、昭和40年代の事はお若い人には理解できないってｗｗ）。
　というか。
　時代は、すでに、キティ一強から、ガチで、キティVSマイメロのステージに移行したのかもしれない。
　以上、いちご新聞ウィキペディア、より。
　このような風雲急を告げるサンリオキャラ事情の中、私は、ある情報を手に入れた。
　
http://sanriocharacterranking.com/2013/charalist.php

　サンリオキャラ大賞2013の結果ページだが、キャラ達の、1位になったらこれやります宣言、つまり、公約が記されているのだ。未来を解くヒントは、これらの中に隠されていた。
　2013 1位　キティ～公約：1位になったら、あなたのそばに行ってHUGします。（原文ママ）
　2位マイメロ～1位になったら、東北にお花を植えに行きます。
　3位ポムポム～ポムポムプリンのプリンを発売します。
　この中で、キティとポムポムの公約は、マジで実現された、ようである。
　賢明な読者のみなさまなら、もうお気づきであろう。2位のマイメロの公約は、どうして実現されなかったのか？見え見えのサンリオ社CSR（企業に半ば義務付けられた社会貢献）と思われたくないからなのか。東北の地方公共団体の反発を恐れてなのか。
　いやいや。そうではなかろう。だって、マイメロに花を植えてもらって喜ばない東北の子供はいないだろうし、にわか東北人のオレのハートさえ鷲づかみな、マイメロの公約ではないか。
　オレが思うに、これは、言われた瞬間には受け取らず、後になって喜ぶという東北人の傾向を読み切ったマイメロの、来年度勝利を取りに行く戦略だったのである。
　おそらくマイメロのもとには、半年後以降に、「わたしの町に花を植えてください」という、東北の良い子からの手紙が殺到し、サンリオ社も、どの町にするか決めかねたのであろう。期待は次年度にふくらんでゆく・・・
 が、ネットの検索では、現在の所、マイメロが東北に花を植えた、あるいは、植える予定が決まった、という情報は得られない。
　という流れで、2015年度は、キティが巻き返すのか、マイメロ2度目の連覇なるか、興味は尽きない、のかもしれないけど。
　オレはそんなこと、どうだっていいのだ。
　気になるのは、2013年度4位のキキララの公約。
　～1位になったら、キキララのお菓子のお家を作ります～
　何とキキララらしい、キキララファンしか見ていない公約ではないか！キティは一般大衆もハグしたであろう。ポムポムのプリンはファンでなくても食したであろう。マイメロが東北に花を植えたら、じいちゃんばあちゃんも喜ぶであろう。
　しかし、キキララがお菓子のお家を作っても、喜ぶのはキキララカフェに行けるマニアだけ。この、超内向きな志向性が、キキララの良さなのである。
　それが証拠に、サンリオキャラ大賞のいちご新聞部門では、キキララは見事、2012,2014と1位に輝いている！！
　サンリオマニアのための、いちご新聞、そのフィールドで輝くキキララ。1970年代に生まれたファンシー文化の、まさに華とは言えないだろうか。
　＊キキララは、正式には、リトルツインスターズです、念のため。