Nicotto Town


イワナくんヤマメちゃんいらっしゃ~い


ハレとケ


 最近、流行っていることばのひとつに、日本の文化を象徴するハレとケ、というのがある。
 今は現代社会という科目で高1で習うようである。
 ハレ→特別な日 ケ→日常 と、柳田国男の定義を簡略化するとこうなるだろう。
 最近、you-tubeを見ていると、日本酒の宣伝で、「日常をハレの日に」というキャッチコピーがあり、違和感を覚えた。
『ケ(日常)にハレが浸食し始めたら、それは狂気の種になるではないか』
 特別な日のお祭り気分は、ハレの日だけに限定され、ケの日は慎ましく生活する気風が薄くなれば、社会そのものが、おかしくなってしまうのではないか。
 現に、ハレ(祭りや酒宴やエンターテイメント)の場を仕事とする職業の人々は、ごく限られる上に、厳しい競争があったり、独特のしきたりがあったりする。
 じゃあ、寅さんはどうなるの、って。寅さんは、ハレの場で生計を立てなければならない悲哀を常に引きずっている。嫁子もいない、あの笑いの奥には人生に対する深い諦念がある。
 仁義のなんたるかも知らず、午後なのに始まりの挨拶が「おはようございます」な仕事もしていない一般ピープルのケ(日常)が、ハレ(祭り)に染め上げられたら・・・
 有名な心理学者、霜山徳爾氏も、その著作、『信仰と妄想』

https://books.google.co.jp/books?id=v23TA2Wkh9kC&pg=PA169&lpg=PA169&dq=%E3%82%B1%E3%81%AB%E3%83%8F%E3%83%AC%E3%81%8C%E4%BE%B5%E5%85%A5%E3%81%99%E3%82%8B&source=bl&ots=MEth98q0NP&sig=WOE9nKxd5JFHfd2Vms_og7SWXuY&hl=ja&sa=X&ei=zkaKVYnqDsze8AXx5ILwBA&ved=0CCIQ6AEwAQ#v=onepage&q=%E3%82%B1%E3%81%AB%E3%83%8F%E3%83%AC%E3%81%8C%E4%BE%B5%E5%85%A5%E3%81%99%E3%82%8B&f=false

の中で述べている。
柳田民俗学の言葉を借りるなら、ハレとケの混同が狂気なのであり、或いは、ハレがケに侵入することが妄想なのかもしれない。

 あくまでオレの意見を付け加えておくと、ハレとケの混同あるいは侵入は、その許される度合いに男女間格差があるように思われてならない。
 つまり、女性は、ある程度ハレとケが混同していても、許容されるのではないだろうか。
 たとえば酒の席で、女性の乱暴狼藉はほとんど許容されるが、オヤジに対してはハードルが高いのが日本社会である。
「ピンクの神輿に乗った、おめでたいオバサン」は、周りはドン引きするだろうが、存在そのものは否定されない。これがオヤジだったら、マジでアンダーグラウンドな世界に行くしかないだろう。

 エラそうな事を書いてしまうが、日本の精神医学会も、そろそろ、この、ハレとケの混同ないしは侵入に関して、本腰を入れるべきではないだろうか(もう入れてるかも)?

 祭りは祭り、日常は日常で割り切って生きないと、美空ひばり『お祭りマンボ』のおじさんおばさんみたくなっちゃうぞ(たとえが古すぎるww)。
 

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2015/06/25 00:09
あは^^; 確かに神仏にゃ、毎日がハレですなw

いや~日本酒を一番消費しそうなところ…といえば。「お神酒!!」と即座に頭に出てきちゃうもので^^;
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2015/06/24 23:34
>オヤジだったらアンダーグラウンド…
 に、引っかかる≧▽≦。。。私ってなんだろうw

祭りは奉りにも通ずるんですよね。日常的な神事の数でいけば、結構ハレの日って多い気がします^^
ヤレ、神さん仏さんに月イチでなんか備えている気が…アハ ̄▽ ̄;
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2015/06/24 21:48
晴(ハレ)着はやはり特別な日に着るからこそであって、普段、振袖とか紋付き袴を着てたら
邪魔で仕方ないですね。
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2015/06/24 21:45
ウーン・・・・・σ(-c_-`。)
心理学は難しいです^^;
でも、毎日、楽しすぎると、楽しみが慣れちゃって、感動とかなくなっちゃうかもね・・・。
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2015/06/24 21:07
「チャキチャキ江戸っ子! お祭りさわぎが大好きで♪ ねじりはちまき~そろいのゆかた 雨が降ろうが・・」


午後なのにc⌒っ *´∀`)φ【才八∋ゥ♪】ございます。w
ありますねたとえ其れが夜でも。まっこれは一つの世界の過し方の違だけど。




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