貴重な証言
- カテゴリ:30代以上
- 2015/09/10 15:06:36
2011年は災害の多い年であった。3月の大震災に、9月の台風。
台風時は、オレの家も雨漏りしたが、実は、同じ市に、そんな被害とはくらべものにならない危機一髪体験をした人がいた。
このブログを読んだ人の一部は、「話を盛っているんじゃないのか」と考えるだろう。
しかし、体験者(40代の知人女性)が、あまりに淡々と話すものだから、「ああ、この人は間違いなく死線を越えてきたのだなあ」という印象をオレは持ち、ゆえに、できるだけ聞いたそのままを書こうと思う。
<証言>~アパートの一階に住んでたものだから、夜の9時ごろ。いきなりよ。いきなり水がドアを越えて入ってきて、外に出るに出られないし、消防に電話しても、人員不足でいつ救助に行けるか分からないって。すぐに水が膝のところまできて、腰まできて、胸まで来たときは、覚悟したわよ。ああ、死ぬのかって。でも、不思議と落ち着いてて、持ち上げたままの携帯で何度も電話して、「水が顔まで来たら死にます、助けてください」って。
10時半ごろだと思う。ようやく救助が来て助かった。
おめえら、おそいっーの~
<理由>~彼女が助かった理由のひとつは、消防に救助を求め続けたことだろう。携帯が水没しなかったことも幸いしたのではないか。他の災害でも言えることだが、通信手段があるかないかが、いのちの分かれ目となることがある。
彼女が不思議と落ち着いていたのは、ある意味、火事場の馬鹿力状態の心理になっていたのではないだろうか。日常の彼女はノリの軽い人で、そういう落ち着きは想像もできない。
<備えあれば>憂いなしというだけで、災害の被害に会うかどうかはわからない。しかし、あきらめなかった彼女は、結局助かった。これは教訓になり得ると思う。
今回も鬼怒川が氾濫しちゃって大変なことになってるけど、諦めないことが生還のポイントでないかと思ってます。
最後まで諦めないというが大切なんですね。
通信手段の確保、よく覚えておきます。今年こそ電池式の充電器買わなくちゃなあ。
人間って、たくましい。