言わんでもいい一言
- カテゴリ:30代以上
- 2016/12/28 19:42:50
今年の12月23日、忘年会に呼ばれたオレは、飲めない酒と食えない豪華料理を前にして、ややご機嫌斜めだった。
午後7時半。まだ早い。1次会で帰ればいいのに、物事に流されやすいオレは、2次会のカラオケスナックにまで同行してしまった。
仲間は歌好きばかりで、バンバン歌いまくっている。
「おい、次、歌ってくれよ」
断ればよかった。そう。断ればよかったのだ。
しかしオレは、あらぬ前振り口上を述べてしまった。ご機嫌斜めとは裏腹に、オヤジの気持ちは揺れる振り子のようなものなのだ。
「じゃあ、オカマと歌合戦して、『負けたわ』と言わせた歌を歌ってやろう」
「おお」
オレはデンモク(カラオケを選曲する機械)を手に取り、選曲してキーを#4に設定。イントロで早くも、仲間はドン引き。
その歌とは。
女の子なんだもん 歌 麻丘めぐみ (確か1971年ぐらい?)
♪好きになるのはルル― 恥ずかしいからルル―
やさしいこころで 感じ取ってねー
何も怖くはないわ あの人がいるだけで
女の子なんだもん
おねだりはひとつー
愛してほしいー♪
これで十分すぎるだろう?しかしオレは、仲間とママの拍手喝采を受けて、言わんでもいい一言を発してしまった。
「歌でオカマちゃんに勝つには、オカマちゃんのキモチになって歌うだけではダメなんだ」
「えー?どうすればいいの」
ママの質問が、オレの立場にトドメを刺した。
「女の子のキモチになり切る。それが勝利への道だね」
店内、さらにドン引き。
さすがのオレも、そこで中座して帰途に付き、冷たい空気で頭を冷やした、とさ。
教訓: オヤジは死ぬまで治らない。
ジャンジャン
オカマちゃんの気持ちに寄り添うことが勝利の秘訣。
ただ女の子の気持ちなのかどうかは不明。
「負けたわ」って言ってくれたオカマちゃんは
いたのだろうか?
ここがツボに~( ;∀;)
岩太郎さんの歌声、聞きたいです。
きっと英語だと本格的になってしまうのでしょうね~♪
むふふ( *´艸`)
選曲によっては余計深みにはまる可能性もありますが^^;
あれ、デンモクって言うんだ・・・初めて知りました(^^;
すごーく楽しそうに思えた~^^