恋グラス奉行
- カテゴリ:自作小説
- 2017/02/16 18:54:37
*登場人物
恋グラス奉行~鯉の街のお奉行。業務は酒場に於ける恋愛評論。ちなみにカラオケの18番は「ブランデーグラス」ではなく、「霧子のタンゴ」である。
おりん(街娘)~街で評判の楊枝屋の看板娘。やや魚顔であるが吉田美和には似ていない。
かくてる姫~殿様の長女だが、お酒大好き。
*場面~時は戌の時(午後10時ごろ)。鯉の街のカクテルバー「ちょいなちょいな」のカウンターでは、3人のアホな会話が続いていた。
かくてる姫:「やっぱさあ、酒は、ひとり飲みが最高、じゃな!本当は、わらわは、こんな高級な酒場じゃなくて、ホルモン道場でそば焼酎オンザロックに豚タン焼き、といきたい所」
奉行:「姫様、何とはしたない。この店で限界かと・・・」
おりん:「ええっ!姫様って、オヤジイ女子??」
姫:「ホルモンと酒好きなわらわたちのことを、ますこみは、暗黒女子などど呼んでおるようじゃのう」
奉行:「姫様!!」
姫:「苦しゅうない、今夜は無礼講じゃ。おりんとやら、ここでは身分など無関係。ともがらとして、盃を傾けようぞ。わらわの次のカクテルは、アプリコットジンジャーラムオンザロック、じゃ」
おりん:「じゃあ、あたいは、ズブロッカ!」
奉行:「おお!おりんとやら、その方、相当の通と見た」
おりん:「あたりきしゃりき。酒と愛嬌と粋と度胸じゃ誰にも負けませんよ」
姫:「ところで奉行、その方は、まだ何も吞んでおらんではないか?早く、注文致せ」
奉行:「う・・・うーん・・・」
おりん:「お奉行様、早く、お早くう!」
奉行:「そ・・・それじゃあ、ノンアルの、ミルク、ってことで」
おりん:「ええっ!」
姫:「恋グラ奉行、その方、酒も呑めぬのに酒場での恋愛を語るを生業とするなど、不届き千万!配置替えじゃ!明日より、お花畑牧場で、ミルクボーイの業をなせ!」
奉行:「ひ・・・ひえーっ!」
かくして恋グラ奉行に、ミルクボーイの職は務まるのか?次回、乞うご期待(ないです)!!
了
お強いのね( ̄▽ ̄;)
何とも言えぬ味わいですね^^