時制を制する者、英文法を制す・過去形
- カテゴリ:勉強
- 2018/01/18 17:30:50
まず、日本語の話から始めましょう。
<日本語に時制はあるのか?>
例文1・私は東京へ行く。
さて、過去にすると・・・
例文2・私は東京へ行った。
何の疑問もないですよね。
しかし、「行った」は、時制としての過去形ではないと、岩太郎をはじめとして多くの英語学習者は考えています。
行った、を、品詞分解すると・・・五段動詞行くの連用形+過去の助動詞終止形
つまり、過去の助動詞「た」には、過去の意味を表すという他に、何の拘束力も持っていないのです。
ひるがえって、英語を見てみましょう。
I went to Tokyo.
wentはgoの過去形であることは疑いもないことですが、このwentが、英語に於いては全文に影響を与えています。
日本語、私は東京に行った。じゃあ、今はどこにいるの?これは、読者の想像次第です。
一方、I went to Tokyo.では、今はどこにいるの?に対する明確な答えが示されます。英語の過去形は過去の事しか言い表せない。よって、今は、言及不要。知りたければ現在完了形さんの力を借りなさい。これが断定的な答えです。
つまり、英語に於いては、過去は過去。こうした厳密な定義がなければ、ある言語に時制が存在するとは言えないと、岩太郎たちは思うのです。
<結論>日本語に時制は存在しない。あるのは、あいまいな助動詞に導かれる、現在、過去、未来という、あいまいな言い回しである。
よって、英語を身に着けようとする日本人は、英語にはこうしたあいまいさはあまり存在しないということを、頭に入れておいた方がいいと思います。
日本語に時制は存在しない。あるのは、ただ、非拘束的な過去の助動詞「た」に導かれる、過去の言い方、だけである。
その2・現在形に続く、かも
*時制の見解は英文法学者によって分かれており、日本の学校では、日本語にも時制はある、という立場の先生が多いと思います。良い子のみんなは、くれぐれもそこんとこうまく使い分けましょう*