金原亭馬の助『粗忽の使者』その4
- カテゴリ: お笑い
- 2009/05/27 14:46:06
『あぅ!・・すいません、えー、ぼんやりしてまして、へー、へー、何ですか、へーへー、へいへい、ここで挨拶ね、へいへい、丁寧にいけばいいんでしょ、へいへ・・どうも、へぇへ、えー、奉るんでござんす、おこんちはでござり奉ります。 おこんちは貴方様がお使者のお口上をお忘れ奉ったてんで、早い話が貴方様のおケツ様...
『あぅ!・・すいません、えー、ぼんやりしてまして、へー、へー、何ですか、へーへー、へいへい、ここで挨拶ね、へいへい、丁寧にいけばいいんでしょ、へいへ・・どうも、へぇへ、えー、奉るんでござんす、おこんちはでござり奉ります。 おこんちは貴方様がお使者のお口上をお忘れ奉ったてんで、早い話が貴方様のおケツ様...
『こんちは、へえどうも、へっへっへ、どうも田中さんでござんすね、どうも先程は・・御苦労さんでした。」 「何が御苦労さんで有るか?」 『へぇ、えー、さっきやってたでしょ、後ろへ回って、へへ、“如何で御座る!”・・』
「其の方最前のを盗み見たな!」 『盗み見ませんよ、覗いて見たんで。』 「同じだ、...
「ぶぶ、戯れ? 戯れでは御座らん! 真実忘れ申した! 生きておるに忍びん、身共御当家に対しても甚だご迷惑、我が主君に対しても恥じ、お庭を拝借致しお詫びの印し、身共これを切る!・・これは何と申したかな?・・」 『切腹!』 「左様、その切腹を切る!」 『思い出して頂かん事には当家甚だ迷惑!』
「あ...
え~、世の中にそそっかしい方てぇのは随分と居ますが、あの~何かそういう風にしようと思ってやった事じゃないんで、自分の意志とは違う事をやってる訳ですからな。 えー、我々噺家でも随分あわて者は大勢居まして、楽屋でもって何かこのー、慌てふためいて行動を起こす人が随分居ます。
え~、3代目の柳家小さん...
と向こうからさっとすれ違った三人組が、何か様子が可笑しいなと思って、『えー! 何だいありゃ? はは、不思議な野郎だね! あー、泥棒かな?・・ちょっと今時分あんな物担いでんだからな、ふん捕まえてみようか!』
「これで捕まった日にゃぁ俺は殺される! 助けてー!」てんで行李をおっぽりだすとターッと逃...