Nicotto Town


ミディアムボーイ


ガイアの夜明け20


事件あるところにシャーロックホームズあり。ホームズ氏は、弁当屋殺害犯人を追って、一人で立ち向かうようである。


ホームズ氏:私はここで失礼するが、みなさんと別れる前に、一言、言っておきたいことがある。

竜太:遺言なら俺たちじゃなく、あんたの知り合いに伝えた方がいいと思うぞ!

ホームズ氏:遺言?そうじゃない!私が言いたいのは、君にだ。

車掌さん:え?私???

ホームズ氏:私は、山賊でも、変態でもない!君は美人であったが、これまで私が見てきた美人の中で、114番目の美しさだ!彼女たちは私に惚れ込み、お付き合いの申し入れをしてきたが、私は1番目の最高の美人との思い出を大切にしている男だ。別れ際の突然のキスは、現在においては、全て回避してきている。君は、この列車から去ろうとしている私に、キスをしようと考えていたか?考えていたなら、悪いが、そのご厚意は、他の誰かに捧げてあげた方が良いだろう。では、私は、これにて、みなお元気で。

車掌さん:なに?それっておじさんのプロポーズのつもり?キスしてほしいならそういえばいいじゃない!

ホームズ氏:私からキスのお誘いをしたら、おかしいだろ??

山のブロンソン:それは、車掌さんにキスの催促をしていると考えられるな。

車掌さん:113人も全て、そう言ってキスさせてきたんじゃない?私は全然そんなこと考えてないわよ。早く行かないと、犯人逃すわよ!

コナンくん?:そうだよ!ホームズのおじさん!犯人逃しちゃったら解決失敗になっちゃうよ!早く犯人を追った方がいいよ!!

ホームズ氏:ん!では・・・

伊吹 京子:探偵のおじさん!頑張ってねぇ~

ホームズ氏:あー1つ君たちに聞いておかなければならない事があった。犯人を追い詰めたら手伝ってくれるか?

竜太:ええ?俺たちは列車でこの場からいなくなるんだぞ?そんなの無理だろ?

桃次郎:向かう先で、また出会うことになったなら、その時は、手伝えれるかもしれないけど、どうかな???

ホームズ氏:そうか。

竜太:あんた事件解決のプロだろ?

ホームズ氏:色々考えていても、ま、今回も何とかするさ!よし!今度こそお別れだ!

伊吹 京子:いってらっしゃぁ~い!!

と、伊吹は両手を振った。

シャーロックホームズ氏は、犯人を追って、密林地帯へと消えて行った。

竜太:すごいおじさんだな。鬼に一人で立ち向かうとは!!何か特別な手があるのであろう。俺たちもあのおじさんに負けぬ強さを持たねばならん。今後、どんな鬼が現れてくるのか、なんとしてもこれ以上の犠牲者を出さずに客人を守らなければ。

ホームズ氏:私は犠牲者にはならんよ!

竜太:おや?

桃次郎:ホームズのおじさん、まだその辺にいたみたいだね。

車掌さん:じゃー列車のスピードを上げるわよ!全員、乗車して扉を閉めて!かなり遅れてるからフル出力で行くわよ!!

コナンくん?:充電に時間かかるんでしょ!

車掌さん:予備バッテリーに接続されていなかったから、メインバッテリーが出力可能になるまで、ちょっと音がもっとうるさくなるけど我慢してね!

竜太:腹減ってきたなー・・・

桃次郎:そういえば、僕もだよ。朝から何も食べてないよね。

竜太:弁当屋のおばさんがいなくなってしまったからな・・・食べ物はどうなるんだ?

朝食は、昨夕の残りで販売されるという事になっていて、車掌さんも、売れ残った2つを残して、全て乗客に行きわたっていると思っているのである。?

車内放送で車掌さんが、呼びかけをしている。

車掌さん:どなたかお料理上手な方はいらっしゃいませんか?厨房を解放致しますので、乗客への昼食手配を無理言って申し訳ございませんが、よろしくお願い致します。では、この列車は、通常走行へと戻します。ドアの戸締りだけはよろしくお願いいたします。

E7系蒸気機関発電SL新幹線は、なんとか通常走行へと戻った。亡くなった客人一人と、ホームズ氏が居なくなって、不安の残る再出発となったのであった。
列車内では、すでに12刻を過ぎて、昼食の準備をしてくれているはずのおばさんが亡くなり、普段から食事の支度をしてきた女性たちが?厨房にあつまり、乗客全員の食べ物を作り始めていた。そこはまるで?給食センターの様になった。??
女性である伊吹 京子も?その女性たちに加わり、調理の手伝いをしている。だが、彼女は?

伊吹 京子:んん~これ、おいしいけど、ちょっとスタミナあった方がいいよね!

と?つまみ食いをして、自分の腰にある袋から、トカゲの粉末を追加投入して、それが、乗客みなに行きわたった。

乗客の誰か?:ああ、なんかお腹が・・・かわやに行こう。

と?食べてかわやに駆け込む乗客が数人出現していた。

伊吹 京子:みんな鍛え方が足りないのよ!だからお腹壊すんだよ!

山のブロンソン:俺もなんか、かわやに行ってくる。

伊吹 京子:はあ?あんたいつからそんな弱っちい腹になったのよ?

竜太:俺は今のところなんともないな。

伊吹 京子:あんたは腹次元が違うでしょ?男って複雑なんだね。あーまた一名かわや行だ。

乗客の誰か:あああああ・・・

伊吹 京子:そんなになるかなーーちょっとトカゲの粉末入れただけなんだけど?

かわやから戻ってきた山のブロンソン。

山のブロンソン:お前、何か間違って違う物入れなかったか?

伊吹 京子:うう~ん、これだけど。

山のブロンソン:それ、4周回前に詰めたものじゃなかったか?

伊吹 京子:う~~ん、忘れちゃった!これってそんな前に作ったっけ?

山のブロンソン:どっちの入れ物から取り出して入れた?

伊吹 京子:右。

山のブロンソン:当たりだ!!古いの詰めたぞ!そっちはお前が、学校の生徒にお仕置きで使うはずだったものだ!

伊吹 京子:そうだったっけ?だったらごめん。左だったっけ?

かわや騒動発生しつつ、列車は次の駅へと走り続けているのであった。

ガタンコトン・ガタンコトン・ガタンコトン・・・・・・・

コナンくん?:今頃ホームズのおじさんは、犯人発見して、後着けてるのかなぁー無事だといいけど、なんで一人で行く気になれるんだろう???

客人の老人:昔から、ホームズ現るとこ事件ありと言ってな、ホームズは、この列車のため、コナンくん?のため?この列車から去ったのじゃ。分かるな?コナンくん。

コナンくん?:事件あるとこホームズのおじさんありじゃないの?事件はホームズのおじさんが作っていたの?事件なら僕でも解決できるよ!謎解き得意なんだ!

客人の老人:コナンくん?は、子供じゃ。鬼が現れたら子供では太刀打ちできん。

コナンくん?:うう!しまった!!あの鬼とホームズのおじさんはマブダチだったかも!!ホームズのおじさんを疑うべきだった!真の犯人は!あのおじさんだ!!!逃げられた・・・今頃は、あのバッグの中にあるお金を山分けしているんだろうな。

つづく・・・







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