『ちょびっツ』
- カテゴリ:マンガ
- 2010/08/04 20:47:28
『ちょびっツ』/CLAMP《くらんぷ》
本書は、人型パソコンが普及した世界のお話です。
本須和 秀樹《モトスワ ヒデキ》は、万年金欠の浪人生。
ある日、ゴミ捨て場に捨てられていた可愛い女の子の形をしたパソコン
を拾います。
「ちぃ」としか話せない彼女を そのまんま“ちぃ”と名付ける秀樹。
「これは女ドラ○もんか?!」と喜んだのも、つかの間、そのパソコンは
何も出来ない役立たずと知り、落ち込みます。
パソコンに詳しい友人に頼み、彼女を調べる内に、ちぃが特別である
事に気付き……。
と、まあ、こんな感じのお話です。
本書を手にした きっかけは、特にないです。反射的に買ってました ^^;
CLAMPさんの作品は(全部ではないですが)持っている方かなぁ~とw
まぁ、ヤングマガジンに掲載されていた本書は、数ある作品の中でも異質な
感じのお話なのですが ^^;
で、何故、紹介するのが この作品なのかと言うと……。
私が常々、疑問に思っている“好きって何だろう?”を 追求しているから
だったりします ^^
最初は、軽ぅ~くHなラブコメ(ヤングマガジン^^;)なんですが、お話が進む
と、登場人物達の恋が、真摯に描かれていきます。
秀樹の友人 新保や、ちぃの調査に協力してくれる国分寺なんかも、それ
ぞれ恋に悩んでいたりして ^^
登場人物を取り巻く様々な状況をリアルに当てはめると、考えさせられて
しまいます。人の“心”って何なのだろうって。
人の形をした 人ではないモノを愛せるか?
相手には出来ない事があり、それが自分にとって不都合でも、好きだと
心から言えるのか?
最終的に、秀樹が辿り着く結論は、リアルな男性では出せない答えだと
思います ^^;
ネタバレすると いけないので詳しくは書きませんが、結婚も出来る年齢で、
健康的な男子――秀樹が、最後まで意志を貫けるのかは気になりました。
まぁ、後は、ご想像にお任せしますと言う事なのでしょう。
秀樹の性格なら大丈夫だとは思いますけど ^^;
そう言う意味では、これは ファンタジーなのかもしれません。
ちなみに、この世界では(事実婚ですが)人型PCと結婚する事も出来る
ようです。子供は作れませんが Hも可能だとか (◡‿◡✿)
それほど、深刻ではないですよぉ ^^;
ヤンマガ連載と言っても、モザイクは必要なく(ぇ^^;)、あまり痛い話でもないです。
CLAMPさんのお話は、当人達にとっては ハッピーエンドが多い気がしますねぇ。
書いていて、話を どんなペースで進めるかは手探りですよねぇ ^^;
でも、ちゃいかさんの小説は情景が浮かびやすく、それでいてハラハラするような展開で
目が離せません。
ぜひ納得いくものを書き続けてくださいね。UPするのを楽しみにしています ^^
母の友人に、心臓が悪くて子供が望めない方がいまして、彼女の旦那様になった人は、
それでも彼女がいいと、子供が欲しいから結婚したいんじゃないと言ったそうです。
それを思い出してしまうお話でした ^^
本書のラストは、それに近い感じですが、もっとビックリですよ。
絶対に、リアルな男性には出せない答えでしょうねぇ~^^;
書いている方達が、女性と言うのもあるのかなぁと思ったりして。。。
好きは難しいです。
相手を見てるだけでも幸せだったはずなのに、いつしか 自分の想いを叶えて欲しい
と思うようになってしまう。
好きに、本物も偽物もないけど、たった100年貫き通せない心ってなんだろうって……。
感情は、もっと本能的なものだから、考えすぎてはいけないと思いつつ ^^;
好きの程度が人によって違うのが分からないと言う所でも、本書の秀樹には共感です ^^;
結構深刻な方向に進むんじゃないかと恐れたからではなかったかと・・・
そのへん、記憶が定かではないのですが・・・
いつも、読んでくださってありがとうございます。
今回は3話分同時更新でしたが、いかがでしたか・・・
それでも、一向に話が進展してないですが・・・
全巻持ってたし何度か読み直したはずなのに、・・・すっかり内容忘れてます^^;(もうブックオフに)
最後、最後・・・うわ、どんな展開のお話だったっけ・・><。。
また読みたくなってきました(笑
藍姫さんは「好き」という気持ちに悩んでるんですね^^
考えると理解のできないもので・・・ 気付くと簡単なもので、
形にはみえないのに、感じてもそれが本物かどうか分からない。
・・・すごく厄介なものです(;;
でもやっぱり、好きだからこそ傷ついたり、胸が痛くなったり・・・っていう気持ちはあるのかな、って思います。
あとは、同じ言葉でもその人だからこそ、うれしくなったりも・・(///
ヤング誌掲載だった所為か、ライトにHです ^^;
ラストの方では、そっち系の事が重要になってくるのですが……。
私は、秀樹と同じ選択が出来る男性は 存在しないと思っています ^^;
学生くらいのときだと
とびついていたのでしょうねえ