おいおい、白昼堂々、発砲するつもりかよ。
当然、おっちゃん達は丸腰だ。

エレンが横で息を飲む気配が伝わってくる。

ただでさえ、ショックを受けているエレンに、殺戮現場を見せたく
はない。

俺は掌に意識を集中させた。
必殺“神の見えざる手(笑)”発動！　なぁんてね。

俺が勝手にそう呼んでいる“巨大な手の形をした空気の塊”
が、武装集団に押し寄せる。

構えていた銃が弾けとんだ。
警備員が一気に鎮圧にかかる。が、相手もプロだ。
警備のやつらは投げ飛ばされて、またもや形勢逆転。

うわっ、うちの警備部、弱いなぁ～。

俺とエレンに気付いたおっちゃんが、自分は 武装軍団に向かい
ながら「逃げろ」と叫んだ。

おっちゃんの目に真実の光ってヤツを感じ取った俺は、エレンを
抱え上げると、裏口から外へ飛び出した。

外に出ると、見慣れない格好をした男と女が近づいてきた。

知らない言葉の中に「エレン」と言う固有名詞が聞き取れる。
エレンも知らない言葉で何か返す。

顔見知り？
仲間なのか、それとも、こいつらも追っ手なのか？

ああ、もうじれったい！

攻撃するべきか、否か、考えても仕方がない。（間違ったら面倒
だしな）

こんな時は逃げるが勝ちだ！

俺は、エレンを抱きかかえたまま、“神の見えざる手(笑)”で空
中回廊を作り上げ、飛ぶように駆け上がる。

実際、空を飛んでいるように見えるだろうな。空気に色はないし。

驚いていた二人組は、我に返り追いかけてきた。
ちゃんと俺の作った道を通って。

へぇ、意外に冷静じゃん。結構、出来るみたいだな。

俺は、自分が通った 直後の手を解除して、より高い所へ逃れた。
二人組が何か叫んでいる。が、もう声は聞こえない。

ざまぁみろってんだ！

「テツロ、待って。テツロ」

エレンがか細い声で、俺に話しかけてくる。

が、今、俺のアドレナリンは上昇中。この力を使いすぎると、俺は
ハイになって気が大きくなるんだよね。

かなり遠くまで逃げて、空で一休みしていると、エレンが俺の腕
の中で「彼ら、敵、違う」と言った。

あれは武装集団とは別物？
おっちゃんの仲間か！！

……俺ってアホだな。

「ごめん。俺、てっきり、あいつらも君の敵かと思って」

「いい。テツロ、私、守る、しただけ」

くすくす笑いながら、エレンが俺の肩に頭を寄せた。

「ありがと」

エレンの望む場所に向かいながら、惚れっぽい俺は、益々、エレ
ンに引かれていった。

　・・・☆・・・☆・・・☆・・・☆・・・☆・・・☆・・・☆・・・☆・・・

所謂、お調子者の おっちょこちょい と言うやつですね ＾＾；

そんな性格になっているのは、男性の時が多い気が……。

性別が違う時は、私と正反対の属性を持っていると言う事でしょうか ＾＾





お話も短いなぁ～＾＾；

今日は、ここまで。早めにベッドに入ります。

返事は明日、回りますね。

ふぅ～、疲れたぁ～＾＾；