『ミステリ百科事典』
- カテゴリ:小説/詩
- 2010/12/30 22:49:36
『ミステリ百科事典』 / 間 羊太郎《ハザマ ヨウタロウ》
本書は、ミステリの基本と言えるトリックの百科事典です。
かつて、探偵小説専門誌に連載されていたコラムが、完全版で復活!
古典的な作品や、有名作品を引用しながら、分かりやすく トリックを解説
しています。
これでチェックしておけば、名作と呼ばれる作品群と、トリックが被る事は
ないでしょう。(多分^^;)
妖怪学入門も収録された本書。
本格ミステリ作家を目指す人なら、必読の一冊です。
と、まあ、こんな感じの内容です。
本書を手にしたのは、割と新しいミステリを読みあさっていた私が、自分で
書いてみようと思い立ったのが きっかけです。
その時、たまたま本書が目に入りまして。
中身を読むと、古今東西、あらゆるミステリのトリックについて まとめられて
いたんです。
即買い、即読みでしたw
その頃、朝から晩まで、どうやって完全犯罪を成し遂げるか なんて、物騒
な事を考えていたのですが、これを読んで 自分には向いてないな、と ^^;
下手な工作をするより、絶対に死体が見つからない処分方法や、変死解剖
のない地域で 病死や自殺に見せかけて……と言う方が、簡単だと思ってし
まったのですから ^^;
実際に可能な方法を……って考え出すと、異常に不健康になるんですよね。
でも、私の考える それって、自分の思い描くミステリなのかなぁって ^^;
ミステリを書くのは、パズルを作る作業。
私は、それを解く方が性に合っているようです ^^
そんな訳で、本書は小説ではないんですよねぇ~^^;
かなり厚手の文庫本ですが、ミステリ作家を目指すなら買いですよ。
個人的には、巻末に掲載されている『妖怪学入門』も面白かったです ^^
日本ではあまり聞かない司法取引をして、故意に目こぼしされている被疑者も
いるかもしれませんねぇ ^^;
国が相手だと、何でも罪にされそうで怖いです。
例えば「信号無視して横断歩道を渡りましたよね」とかw
妖怪学入門も、なかなか面白い読み物です ^^
本書は、全てを一冊に収めた完全版なんだそうですよ ^^
司法当局や警察が、犯罪者とグルだったら、容易にできそう。
そういう国は世界に沢山あるわね(笑)
妖怪学入門って面白そう・・見てみたいわ。
こんな手もあるのかとか、今ならこう言う手があるよなぁなど、
参考になる部分も多いですよ ^^
厚手ですが、文庫版なので場所も取らないし、オススメです ^^
買おうかな