Nicotto Town


藍姫の本棚♪


温泉研究会 ~鬼頭温泉~ (7)

<宇佐 雅宏>
 
驚いた。まさか、バスタオルを持って入っていたとは……って
違うだろう、僕!

脱衣所まで追い返された僕は、扉に背中をつけて座り込んで
いた。

深呼吸して気持ちを静める。

これじゃあ、覗き魔だよ。変質者だよ。痴漢野郎(ああ、痴漢
は男の事か。漢と書いてオトコと読むんだよな、確か)だよ。

そして、槙村は……露出狂。

横目で睨むと、槙村が隣で鼻血を出して気絶していた。
いい気なものだ。

多分、遠島は死ぬほど驚いただろう。
あんなモノ見せられたら誰だって驚く。

でも、その前の悲鳴は?

「遠島。何かあったのか?」

遠島が落ち着いたのを見計らって、声をかけた。

「え? どうして?」

「だって、悲鳴が聞こえたから」

「あ……。えっと、ゴキブリがいたの。でも、大丈夫だから」

「そっか」

「うん」

「……」「……」

本当に何でもないらしい。

「じゃあ、僕達、戻るから」

「宇佐くん!」

湯気で曇ったガラス戸のすぐ向こうに、遠島が立っていた。

白いバスタオルが眩しい。
僕は思わず生唾を飲み込んだ。

輪郭がぼやけているのに、直に見るより興奮するのは……な
ぜだろう。

「あの……ありがとう」

「いぃって。じっじゃあなぁ」

まずい。声が裏返った。

僕は後ろ髪引かれる思いで、その場を後にした。重い(少し
はダイエットしろよ。だから、切れるんだよ。パンツのゴムが!)
槙村を引きずって。

遠島。玄関での事、もう、気にしてないのかな。

……それは、それで複雑な気持ちだった。

 ・・・☆・・・☆・・・☆・・・☆・・・☆・・・☆・・・☆・・・☆・・・

女性の方が、案外 図太いのかもしれません。

でも、浴室にゴキブリはいませんよ ^^;





金曜日w

明日は、のんびりブログ回りが出来そうです ^^

折角、お友達になったのに、新年の挨拶まわり以降 行けていない

所にも遊びに行きたいです。

でも、今夜はここまで。

お休みなさいませ~ m(_ _ )m

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2011/01/29 20:32
>スイーツマンさん
 ホラーを書いてみようとしたら こうなった、みたいな話です ^^;
 ミステリーもホラーも、好きだけど書けないです。。。
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2011/01/29 20:30
>カトリーヌさん
 本日の会で明らかに ^^
 感性の違いから生じるモノの見え方の違いが、
 密かにテーマだったりします ^^
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2011/01/29 01:35
いよいよ核心かな
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2011/01/29 00:01
ゴキブリがいたって・・何かアヤシイ。
悲鳴をあげてたわりには、冷静な態度。
実際の悲鳴の元は何なのでしょうねぇ。




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