Nicotto Town


藍姫の本棚♪


退魔除霊師 ~シニガミノカマ~ (1)

私の名前は、オケノニミモオ。

住み慣れた島を離れ、本土の大きな町へと参りました。
以後、お見知り置きを。

え、私の名前が長くて覚えにくい?

ああ、それでしたら、どうか“オケ”と お呼び下さい。

ハルさんはミィコ、テツさんはノラ、カオリさんはトラチャン。
みなさん、私を好きに呼んでいますが、親しい友人は“オケ”
と呼ぶのです。

まだ、それほど親しくないだろう、と?
では、お近づきの印に、今夜の夕食をご一緒に……。

おお、なんと言う事でしょう! 既に先約があったとは!
これは残念。では、ディナーは、またの機会にいたしましょう。

さて、おふざけは ここまでにして、話を元に戻します。

これから私がお話しするのは、今年の夏に起こった事件の
顛末。

私は、全てが終わった今でも“あの時 自分は何をすべき
だったのか”
と、思い悩む事があります。

私は、人よりも長い時を生きる妖かし――猫又《ネコマタ》
考える時間だけは、腐るほどあるのですから……。
 
 
 
 
事の起こりは、その年の春。

私達の長老が“島に災厄が起こる”と予言されたのが始まり
でした。

長老の予言は絶対です。外れる事はありません。
でも、その絶望的な状況下で、我々が何もしなかった訳では
ありませんよ。

むしろ、希望さえ持ってました。
予言には続きがあったからです。

それは“ある人物によって最悪の事態は避けられる”と言う
ものでした。

その災厄を避ける為に、私達が必要としたのは、どこにでも
いる一人の人間。ですが、彼は、実によく働きました。

当時、島には 人間と猫が仲良く暮らしていましたが、彼のお
蔭で誰一人欠ける事なく、災厄を乗りきる事が出来たのです。

めでたし、めでたし。
と言いたい所ですが、話は ここで終わりませんでした。

夏になり、島が落ち着いた頃、長老は“島外で、更に大きな
災厄が起こる”
と予言されたのです。

しかも、その影響は島にも及ぶ”と言うのです!

ですが、こちらの予言にも希望は残されており、それは“島を
救った人間に近しい者が災厄に立ち向かう”
と言うもので……。
 
 ・・・☆・・・☆・・・☆・・・☆・・・☆・・・☆・・・☆・・・☆・・・

今回の視点 オケは、話がクドイ 猫又の青年(え、青年?)です。

オケの島で起こった災厄の初筆は、2004年の事でした。

その話に加筆して、ニコッとに掲載したものが、ベースになります。

今回、オケが語るにあたり、最初に その災厄について触れていたの

ですが、カットしました。

あの震災の後で、こんな事 書いていいのかと、私が凹んでしまった

からです ^^;(弱っ!

でも、いつまでも 落ち込んでいても仕方がないので、春の災厄には

さらっと触れるだけにしました。

描いていた最後も変えないといけないなぁと思いつつ、見切り発車で

始めてしまいますw

走り出せば、何かが変わると信じて……。

いくつかに分けて、ここの掲載した『猫待月の夜に会いましょう!』は、

ここに まとめてあります ↓
 http://www.geocities.jp/samayou_katarionitati_no_mori/kakusibeya/a_nekomati.html





さて、今日は 急いでステプ回りに行きますね ^^

疲れが取れないので、12時前にはOUTする予定です。

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2011/04/02 21:15
>藤名瑞希さん
 一つ目の予言の人間は、ロクの兄 末五郎で、彼は島の恩人。
 二つ目は、その恩人の近しい人なので、ロクになるのです ^^v
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2011/04/02 11:00
この話はロクのお兄さんかw 名前忘れちゃったけど(ぇ
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2011/03/31 21:03
>思音さん
 自作小説仲間を増やしたくて、ニコッとしてます ^^
 私は活字中毒者で、最近は体力が追いつかず、長時間 PCは出来ませんが
 思音さんの小説も読みに行かせていただきます m(_ _ )m

 似たようなものです ^^
 名前を考えるのが苦手で、カタカナよりも、まだ漢字の名前の方がいけそう
 かな、と ^^;
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2011/03/31 11:35
お返事ありがとうございます! 
いやはや、まさかわたしの書いた自作小説まで、コメをくださるとは! 大変ありがとうございます
基本わたしも敬語です。いやぁ、板についちゃいました←オッサン臭い

陰陽師と似たようなものなのですね。ニヤニヤしてます←引くって
やっぱ和風っていいですね! 日本は和風が一番です!
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2011/03/29 23:41
>スイーツマンさん
 短編をまとめて、長編にするのは大変ですね。
 不連続だった短編と違い、時間の流れに沿って お話がつながる長編になる事で、
 登場人物が深みを持つようになると思うので、読む方は楽しみではありますが ^^

 前半に入れるはずだった島の津波話をカットしました ^^;
 連日 見続けたTVの映像で、PTSDになりそうだったので。。。
 後半も変えなくてはいけないなぁと思いつつ、見切り発車です ^^
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2011/03/29 23:35
>カトリーヌさん
 適当に長老を言いくるめて、ロクに憑いてきたオケ ^^;
 島の猫又の中では、長老の次に年長です。
 猫又族や妖狐族などは、人間の精気を吸い取る夢魔に分類されるので、
 若い時期が長いのではないかとの解釈です ^^
 でも、長老は、オケが まだ子猫だった頃から猫又だったようなので、
 いくつなのかは謎です ^^;
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2011/03/29 23:31
>藍姫さん
 そうなんですか。読み方が違ったんですねぇ ^^
 字は同じだけど、読み方が変わると雰囲気 違いますね。
 これからもヨロシクです、藍姫《あいひめ》さん ^^
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2011/03/29 20:00
お疲れのところをありがとうございました。

いよいよ背景が語られるのですね
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2011/03/29 02:57
またまた登場、猫又オケ氏。
そうかぁ~、青年だったのね・・・ていうか、
何百年何千年と生きているアヤカシにも、
青年という区分があったとは。
長老っていうと、年齢は数万年かな???
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2011/03/29 00:45
↓のコメ見て思ったのですがアイキってよむんですか!
びっくりデス。
わたしはあいひめですww
漢字は同じだけど読み方違うんですね^^
(あ、関係ないコメントスイマセン)
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2011/03/29 00:34
>思音さん
 はじめまして、思音さん ^^
 藍姫と書いて“アイキ”と申します。Σ(゚ロ゚ノ)ノ (堅っ!

 退魔除霊師……まあ、陰陽師みたなものです ^^;
 陰陽師、退魔師、除霊師だと よくあるので、くっつけてみましたw
 洋風も好きなのですが、折角、日本に生まれたのだから和風でいこうかな、とw
 こちらこそ、よろしくお願い申し上げます m(_ _)m
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2011/03/29 00:29
>藍姫さん
 こちらこそ、早速の返信 ありがとうございます ^^
 私は(イントネーションは変なのですが)ほぼ標準語を話しているので、
 方言には ちょっと憧れがあります。
 キャラクターの色付けにもいいなぁと思うのですが、普段、接する機会が
 ないので、どうしても微妙な感じになってしまいます ><
 続きも楽しみにしてますね ^^v

 このお話の災厄……春の災厄は、日本を襲ったものと 同種のものです。
 そこも書いていたんですが、あんな事になってしまい、心が折れてしまい
 ました。
 春の災厄の“ある人物”は、そんな訳で詳しく出てきません ^^;
 その人の近しい人に、登場いただいて、そちらに活躍してもらう事になり
 そうです ^^
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2011/03/29 00:04
はじめまして。ことねと申します←堅苦しっ∑(‐□‐)

退魔除霊師~シニガミノカマ~を、え陰陽師?!と勘違いしてしまっていました。大変申し訳ありませんっ
ですが、お、猫又ぁ!ってはしゃいでます
かなり興味がありますので、これから続きを読んでいこうと思いますので、
お見知りおきをよろしくお願いしますm(_ _)m
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2011/03/28 23:13
こんばんわ✿
わざわざ小説のコメント感謝です><
方言のキャラクターはこれから沢山登場すると思います
カツの親とか友達とか…
でもカツも実は…(そこは今後のネタなんで話せません><)
このコメントをしようとしたら新作があったので拝見させてもらいました✿
この、退魔除霊師 ~シニガミノカマ~ (1)面白かったです^^
災厄ってなんだろう…
そのある人物って誰だろう…
続きを見たかったのでお気に入り登録しました✿
続き楽しみにしてます^^




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