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藍姫の本棚♪


『びっくり館の殺人』

『びっくり館の殺人』 / 綾辻 行人《アヤツジ ユキト》
 
 
本書は、綾辻先生の館シリーズの第八弾です。

三知也《ミチヤ》は、たまたま入った古書店で見つけた 『迷路館の殺人』 と言う小説に、
子供の頃の記憶を呼び起こされる。

小学校六年の時。
ふとした事から、怪しい噂のある洋館――びっくり館に住む少年と友達になった三知也。
招かれたクリスマス会の夜に、その館で惨劇が……。

びっくり館で発生した 過去の事件と、聖夜の事件。
二つの事件の舞台となった“館”を設計した建築家の手がけた館では、必ず 殺人事件
が起こっており……。

と、まあ、こんな感じのお話です。
 
 
 
本書は、ミステリーです。
作者の『館シリーズ』と呼ばれる作品群の第八弾になります。
シリーズ構成は……
 『十角館の殺人』
 『水車館の殺人』
 『迷路館の殺人』
 『人形館の殺人』
 『時計館の殺人』
 『黒猫館の殺人』
 『暗黒館の殺人』
 『びっくり館の殺人』
 
シリーズと言っていますが、決まった探偵役がいる訳ではなく、モチーフとなっている奇妙
な館が、同じ建築家の作った館であると言う繋がりです。

建築家以外にも何人か、複数のシリーズに跨って出てくる人もいますが……。
基本的にどれから読んでも、或いは、一冊だけ読んでも面白いですよ。

ちなみに、私は全巻、読破しております ^^v

さて、本書は、他の同シリーズとは趣が異なります。
大人も楽しめる児童書と言うコンセプトなんだとか ^^
超・超大作の『暗黒館の殺人』の後が、本書と言うのもすごいですが。
『少年探偵団』や『怪盗ルパン』などに心躍らせた人には、特にお勧めです ^^

本書だけでなく、この作者さんは 計算しつくして文字を綴っています。
一見、矛盾しているようにみえる記述も、実は計算なんですねぇ^^
本格ミステリ小説のお手本です。

他のシリーズを読んでいると、本書の雰囲気には驚きますが、騙しのテクは健在です。
三知也が遭遇した聖夜の殺人の犯人は誰なのか?

最後に、大人になった三知也が館を訪ねる場面では、何とも言えない読後感を味わえます ^^:
 
 
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今回は お題ブログ(最近読んだ本)でした ^^

今日は夜にIN出来ないので、先にUPしておきます m(_ _)m

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2011/06/19 02:36
>にゃんこさん
 他のお話は難しい所もありますが、本書は読みやすく面白いと思います。
 赤川次郎さんの作品も面白いですよね。
 ラストの意外性なんかは、近いものがあるかもしれません。

 読んだり、書いたりする事で、スキルを身につける事が出来ると思いますよ。
 まずは、どんな事になっても、絶対にラストまで書ききる事。
 完結しない話は 小説とは言えないですから ^^
 一緒に頑張って行きましょうね ^^v
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2011/06/19 02:32
>スイーツマンさん
 館の呪いか、他のシリーズでは 次々に殺人が起こります ^^;
 本書は、コンセプトの所為か、死人が少ないお話になっています。

 実は、他のシリーズには、私の本名と同じ名前のキャラが出ていまして、
 彼女が殺された時はショックでした ^^;
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2011/06/17 17:21
私も小説好きなので、読んでみたいです^^
私が最近読んだのは赤川次郎さんの本です✿

将来、作家になれたらいいんですけどね…
アバター
2011/06/17 01:15
名探偵ではなく名舞台

逆転発想!




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