退魔除霊師~ユメワタリ~ (78)
- カテゴリ:自作小説
- 2009/05/29 22:00:35
「だぁかぁらぁ、今日の晩飯は取っておいてよ。今日は、寄り道し
て、真っ直ぐ仕事に行くから。は? デートかって? いや、そ
れは……と、兎に角、そう言う事だから!」
相手が何か返す前に、オレは、慌てて電話を切った。
月黄泉神社から風子さんに連絡すると、激しい追及が待ってい
たのだ。
風子さんは、年頃の息子に構い過ぎ!
なんだけど、オレは、どうも押しに弱いみたいで……。
一人暮らし、始めるかなぁ~。
でも、自炊 出来ないし、朝 寝坊しそうだ。
いや、彼女が出来れば、一人暮らしの方が……。
深く息を吐きながら、オレは、パーカーのフードを意味もなく被っ
て、その場に座り込んだ。
僅か三十秒の会話でえらく疲れた。
ちなみに着替えに用意された服は、以前、持ち帰り忘れたオレ
自身の服であって、瑞希の服ではない。
確かにオレ達の身長はそんなに変わらないが、男と女の体つき
は、かなり違うのだ。
いつの間に、そんな風に変わったんだろうな。体も、心も……。
「兄さま、終わりましたか?」
柱の影から、晶がピョコっと顔を出す。
「おう。電話、ありがとさん。瑞希は?」
「姉さまでしたら、仕度しておりますわ」
「そうか。……なあ、アッキー」
「はい」
「ケータイ、見せて」
「兄さまぁ、プライバシーの侵害と言う言葉をご存知ですかぁ?」
晶の目が細められる。危険な兆候だ。
「中じゃなく、外側だよ!」
晶が訝しげに、携帯電話を取り出した。
晶の携帯は --- 見た目だけなら --- 防犯ベルがついたキッズ
用だ。オレ達の携帯と同様に、退魔除霊師用の特殊加工が施
されている。
が、そんな事は普通の人間には分からないだろう。
その携帯には、可愛げのない不気味な人形(呪いの人形?)
が一つだけ付いていた。
もしかして、小学生の間で流行っているのか?
とても そうは思えない。
そう言う所に、頓着しないのは、姉妹って感じだよな。
・・・☆・・・☆・・・☆・・・
風邪がぶり返してきたみたいで、今日は途中で帰ってきました^^;
いえ、微熱は、ずっと続いていたのですが、今度は鼻が……。
ま、明日は休みだし、ゆっくりしますかw
体調を崩すと食欲が落ちるので、栄養をつけるのは難しいかも ^^;
ひどくなると、扁桃腺は腫らすし喘息っぽくなるし……。
あ、流石に、そこまではひどくないですよ ^^
微熱はあるけど、咳は出てない。でも、鼻が。。。
そう、今回は、どうやら鼻のアレルギー(花粉症かな?)のようです。
思い返せば、昨年もこの時期に…… ^^;;
こじらすといけないよぉ
栄養つけて、ゆっくりしてね
アッキーこと、晶は、瑞希の妹です。
誰が 何を 言った と書かなくても、台詞だけで彼女と分かる貴重なキャラです^^
携帯の電波は、霊の波動と似ているので、結界を張っても携帯が着信すれば、
結界を破られてしまうと言うのが、この話のベースにあります。
そう言えば、Jホラー(『着信あり』等)でも、携帯は霊に利用されています。
つまり、あの雰囲気なのですw
勿論、普通の使い方も出来ますが、基本機能として弱い悪霊を遠ざける守りや
霊気レーダーとしても使用します。
勝手にカスタマイズしている人もいますが、ロクはそのまま使っています ^^;;
ただ、対象と対峙すれば、電源を切って霊を遮断するのが決まりです ^^
なんかいい雰囲気のキャラですね。
退魔除霊師用の特殊加工てどんなん?
霊気が近ずいてきたらピコピコひかるのかな。
ゴキブンも欲しい。