今更だけれどキノ15巻の感想
- カテゴリ:小説/詩
- 2011/11/28 23:56:50
読んだのは1ヶ月前くらいで各話のタイトルとか忘れてしまったけれど、感想を書いてなかったので今から書いてみます。
・「キノ」が嫌われている国の話
なんというか、今回で一番印象に残ってます。
小説家(だったっけ?)を騙して金を貰ったあたりはキノならやりかねんと思いましたが、ラストのエルメスとの会話で「やっぱりキノも人間だよな」と思いました。
ちょっとネタバレ入りますが、この国ではデマを書いた小説家(というよりジャーナリストだっけ)のせいで初代キノが悪人扱いされています。
なのでキノは真実をテレビ局かどっかに教えたんでしたっけ。
キノって傍観者みたいなイメージがありましたが、この話をよむとやっぱり私怨で行動したりもするんだなと思いました。
そしてキノが初代キノに対してどんな思いを抱いているのか今までよく分かりませんでしたが、良く思ってるようですね。
いや、今までも初代キノには好意的な感情を持っているとは思っていましたが、確信が持ててなかっただけです。
・フォトの日々
学園キノ5巻で「こいつ誰だ?」と思ったらこの人のことでしたかw
フォト=何巻かのプロローグ&エピローグに出てた人です。奴隷だったけど毒のある草(野菜だっけ?)を食べるのを止めなかったから一人だけ生き残った人です。最後にはモトラドとどこかに行ってました。
なんというか、時雨沢さんって皮肉っぽい話だけじゃなくて14巻のプロローグ&エピローグみたいな心温まる話も上手いですよね。
この話はそういう系統のものです。正直者が救われて、みんなに好かれてゆく話です。
これは今回で2番目に印象に残ってる話です。
彼女以外にもプロローグに出てた人(キノ・シズ・師匠ではない)がいたはずなので(5巻あたりだっけ?)、もしかしたらその人たちの話も出るかもしれませんね。
やっぱり時雨沢さんは安定して面白いです。
そんなわけで、16巻も期待している自分でした。
きっと来年発売なんだろうなぁ。