Nicotto Town


零崎儚織の人間摩擦


「神さまのいない日曜日 1巻」を読みました

 とりあえず読み直してみました。
 初めて読んだ時よりも面白いと思えました。

 ネ・タバレ中尉です。
 もとい、ネタバレ注意です。




 初めて読んだ時は「こんなんで大賞取れるのかよ」とか思いましたが、読み返してみると新人によくある似た文章の繰り返しが無かったり、伏線もしっかりと用意されててけっこうレベルが高い作品だなと、評価が改まりました。
 というか、初めて読んだ時の自分は新人にどんだけレベルの高いものを要求してたんだよ。

 序盤から死者と生者の違いについての伏線はあったんですねー。
 香水は分かりやすかったですが、アイが「綺麗ですね!」と言った相手が生者限定だってのには驚きました。
 まあ、初めて読んだ時の僕はバカだったのでその辺は読み飛ばしてましたが(ry

 そういや、傷持ちさんはあの傷に思い入れがあるっぽいですね。すっかり忘れてた。
 未回収の伏線だし、今後重要なものになってくるんでしょうか。
 ドラマガで短編も書いてるらしいですし、そちらで傷の伏線を回収してるんでしょうか?

 お父様のラストとか、初めて読んだ時は「なにこの狙ったような感動的な展開」とか思いましたが、改めて読むと色々と深いです。
 僕は『幸せに誰かに看取られながら死ぬのが願い→看取ってくれる存在(=娘=アイ)が見つかったことで願いが叶って不死性がなくなった』と解釈していますが、他の人は別の解釈をしているようです。

 他にも、生者だったはずのヨーキも殺されてたり。
 お父様はユリーさんを殺してない事から、生者に対しては抵抗されても殺さないってスタンスなんだと思います。アイに対してDVしてたけど。
 だからヨーキが「いっそのこと一緒に殺してくれ」とか言ったんじゃないかなー、とか色々考えられます。

 あと、お父様のDVの時の台詞が5巻・6巻のフラグだったんだろうなぁ、とか、お父様が言う通りに人として生きてれば楽だったんだろうなぁ、とか色々と思うことがありました。
 なんだかんだでしっかりできてるなぁ。

「新人のデビュー作」と思えば、けっこう良い作品だと思います。
 2巻以降はどんどん成長していきますし(入江さんもアイも)、やっぱり良い作品ですね。
 確実に贔屓して評価していますが。


 そんなわけで、「神さまのいない日曜日」を読み返している自分でした。




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