Nicotto Town


零崎儚織の人間摩擦


旅行(サークルのお題)

 前に旅行に行ったのはどれほど前のことだったろうか。
 最後に行ったのは4年……いや、6年前だったろうか。記憶が定かではない。
 帰省もしていない。親と電話はたまにするが、顔は見ていない。

 忙しくなったからだろう。余裕が持てないのだ。
 土日だけでは物足りない。だが連休は日頃の疲れを癒したい。
 そうして月日は流れ、旅行へ行く機会は失われてゆく。

 久しぶりに何所か遠くへ行ってみたいと思う。何処へ行こうか。
 今は夏だ。綺麗な海のある沖縄へ行こうか。
 それとも、涼しい北海道へと行こうか。

 蒼く澄んだ夏の空を楽しめるのは何処だろう。
 肌を焦がすような日に照らされ汗を流し不快感を感じながらも、それすら思い出となる場所は何処だろう。
 夕日に照らされながら聞く五月蝿いヒグラシの鳴き声すら心地よく感じられるのは何処だろう。

 考える。それは何処だろうと。

 そこはきっと、どんな事でも思い出になる場所だ。
 そんな所があるのだろうか?


 ――ああ、そういえばあった。

 泥に塗れながらも笑っていたあの日。
 雨に濡れ風邪を引き、迷惑をかけてしまったあの日。
 涙が止まらず、泣き止むまで宥めてもらったあの日。

 どれもこれも、今となっては良い思い出だ。

 だから、決めた。
 今回行く場所は――――

アバター
2012/08/02 19:43
か、感動ですか……。
目から汗……大変ですね。

どういたしまして……と言えばいいのでしょうか?
アバター
2012/08/02 16:58
え、あれなんだか感動。
まってください、目から汗が・・・・

ありがとう!
アバター
2012/08/01 10:38
コメントありがとうございます。

これはお題に沿って書いた短編なので、続きはないです。ごめんなさい。
表現が素敵でしたか。少し頑張って書いたので、褒めていただけて嬉しいです。
アバター
2012/08/01 09:17
サークルからです(・ω・/)
続きが気になります!
表現が素敵でした/*



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