Nicotto Town


小説日記。


未来日記所有者14thの日記。
その日の出来事が「全て」小説のように綴られている。
しかし一日一回しか未来が更新されないので、大まかな事しか解らず精密さに欠けイレギュラーに弱い。

アリスサークル小説。【短編】




# - 殺人鬼と泣き虫の時計屋。



 殺人をはじめたのは、ただ失恋したからなんて理由じゃない。
 目の前で愛する人を奪われて、ふと思ったんだ。
 あいつらを斬ったら、どんな色の血が出るかなって。

 ――殺せ、とキコエた。

 熱に浮かされたように茹だった頭の中に響く声。
 手にした剣を振...

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紅蓮狐姉妹のお茶会。【4】




# - 0 / 4



『――でも、あんたを殺せば、みんなを生き返らせることなんて、造作もない――!』

 まるで血を吐くように、凄まじい形相で少女は叫んだ。
 振りかざされた紅蓮の炎が闇を裂く。陰気な路地裏は戦場と化した。

「……聞き分けの悪い子は嫌いよ」

...

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紅蓮狐姉妹のお茶会。【3】




# - 0 / 3

 戦慄。

 「……え?」
 
 言葉が出なかった。
  発するべき言の葉は決まっていたのに、驚き、そして恐怖に掻き消された。
  本来ならば起こるはずのない事。
  だがいつだって、常識から逸脱した現象...

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紅蓮狐姉妹のお茶会。【2】




# - 0 / 2



「ふぅん?」

 ひとまず気に入ってもらえたようで、翳籠は気づかれないように溜め息を吐いた。
 彼女ほどの妖怪になると耳や尾を隠すのは簡単だが、中途半端に力を持っていると不便なことのほうが多い。
 特に自分のように、彼女から力を分け与えられて九尾として顕現している身で...

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紅蓮狐姉妹のお茶会。【新連載】




# - 0 / 1


「――残念だけれど、貴女はもうこの世界にいらない人間よ」

 神からの宣告。
 九尾の女狐は知ったような顔で言う。
 受け入れたくないとか、信じたくないとか。
 そういうわけじゃなくて、ただ。
 ――謝りたかったんだ。
 それだけなのに。

「っやだ…&h...

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