ダークバスター 15
- カテゴリ:自作小説
- 2011/03/03 20:25:49
「…」
 流石に誰も突っ込む気になれなかった。
 村人は預かったそうだ。
 水晶の洞窟の奥まで来い?
 誰に?
「………“四人の勇者”――」
 ヴァシカがポツリと呟いた。
「知ってるのか?」
「…四人の勇者は“あたしたち”よ。ルシファー、ギリア」
 驚いて俺とギリアは手紙から顔を上げヴァシカの顔を覗き込んだ。
 彼女は意志の強そうな瞳で俺達を見返し視線を重ねた。
「何…言って…?」
 俺は思わず口にしていた。
 しかしヴァシカはそのまま、黙って俯いただけだった。
 そのとき、俺の足元から頭のてっぺんまで静電気のような何かが駆け抜けた。
 ギリアも同じようだったらしく、はっ、と彼女と顔を見合わせる。
 珍しく動揺したような表情をしている。
「…」
 だが、俺達は今ので確信した。
 というか、“信じさせられた”ような気がした。
「……そうだな、ヴァシカがそういうなら、そうなんだろ」
 俺は無理やり笑って見せた。
 不思議な感覚に囚われながら。
「そうですね。ヴァシカは嘘は嫌いです」
「…ありがとう」
 ギリアも、ヴァシカもつられて笑っていた。
 そして三人は、“勇者として”、旅立つことになった―――
 俺達は明日の出発に向けてその村の宿屋で一泊することにした。
 勿論代金はレジに三人分置いて。
 なんとなく気だるい気分でベットに腰掛けながら、それぞれだんまりを決め込んでいたところ――
「…そういえばギリアたち、お腹空かないですね…?」
 ギリアが自分の腹に手を当てながら言ってきた。
「確かに」
「ゲームの中だから?」
 どっちにしろ今の俺達には好都合だ。
 トイレの心配も無いようだし、まず考えるべきはそれぞれがどのベッドに寝るかだ。
 村だけあって訪れる旅人も少ないんだろう、レジのすぐ奥にある大きな部屋の両壁に四つずつベッドが並んでいる。
 まぁ身の回りのことは何一つ心配要らないのだが、いかんせん俺も高一。
 女子二人と同じ部屋に寝ることになろうとは…
「ルシファー、今ベットのこと考えてたですね」
「んなッ?!」
 ギリアが凄い目つきで俺を見ている。
 ――嫌な女だ。
 すると背後からはおっとりした声が。
「でもさー、ベッド離れてるんだし大丈夫でしょ?」
「まぁ…」
「ルシファーは一番奥のベッドで寝るといいのです!」
「お前があっち行けばいいだろ?!」
「誰があんなところで寝るですか!」
「賑やかねぇ」
「他人事かよ?!」
 そう。俺達が一番奥のベッドで寝たくない理由、それは、―――ベッドから声がするからだ―――。
『ねぇねぇ、遊んでよぅ』
 くもぐった幼女の声がベッドの下から聴こえてくる。
「ひぃ?!」
 三人揃って飛び上がる。
 姿が見えない相手と誰が遊べようか。
 しかも室内が薄暗いせいか余計に恐ろしい。
 身を寄せ合い、じりじりと声から距離を取ってゆく。
「あ!」
 突然ヴァシカが大声で叫んだ。
「いやーーー?!」
 俺とギリアが全く同時に叫ぶ。
「そ、そういえばね、この村には星の精霊が棲んでるんじゃなかったかと思って…」
 …そうだった。
 確かにゲームをプレイ中にこの宿屋の例のベッドを調べたら、ベッドから声がしたっけ。
 すっかり忘れていた――
「…じ、じゃあ、害はないってことです…?」
「そうかも」
 冷や汗を垂らしながら引き攣った笑みを交し合う三人。
 それきり声は聴こえなくなり、在り得ない非日常に振り回された三人は、その後死体の如く眠ったのだった―――――。
                              ○
こんばんはー。
今回はオブラートに包んだようなやんわりした内容だったかと。
んではー❀


 
		





























ナイトはいつ出てくるのかな~┣¨キ(*・д・*)┣¨キ
続きも楽しみにしてますね❤
ナイトォォォォオォ(ry ォオオオォッ!!
本日のギリアご馳走様でしt(待
幼女に萌えた。異論は認めない←
ナイトォォォオオォォオオオォ!!!!(黙
何これ、萌える(
くそ…っ!!
この3人をお持ち帰りしたry
自重します。
ナイトコールがすごいので、私も…、ナイトォォォォォ!((黙
一瞬、幼女が実はナイトなのかと思ってしまった件^q^;
ナルシストキャラ望むっbbb←
さっき読んでなかったところを一気読みしていたのだ。
さてと!
「四人の勇者」だろ?
ナイト出せよナイト!!
ちょっと楽しみにしてるからな!うん
いや、確かめないで眠っちゃったんだね。
さぁ、いよいお洞窟へ、かな?