Nicotto Town


小説日記。


歪 な ペ テ ン 師 た ち 。

Story1


――傷つきたくない。
痛いのは嫌だ。
悲しいのは嫌だ。
気分が沈むのは嫌だ。
気を遣って苦しくなるのは嫌だ。
嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ。
でも、がまんしなきゃいけないときだってある。
なら。
楽しいフリだって良いじゃないか。
笑っているフリだって良いじゃないか。
それで一時の平和が守られるなら、谷嶋まどかは努力を惜しまない。
誰も傷つかない。
自分も傷つかない。
そんな良いことって無いじゃないか。
心の内側で、どんなに嫌な相手に唾を吐き毒を吐こうが、
上面だけを仲良くしておけば万事解決。
言いたいことだけ何でも言って傷つけあって、
それで美しい友情が生まれることなんて稀なわけで。
人生そんなに甘くない。
めでたくない。
自分の感情を隠して、思っていることを押し込めて、愛想笑いして、適当に上手くやって。
教室だって部活だって。
テンションや喋り方を変えようが、被る仮面は変わらない。
常に相手のための自分であれ。
顔色をうかがい、相手の挙動や雰囲気から、空気の読める奴であれ。
相手のペースに合わせろ。
流されろ。
自分から余計なことは決して言うな。
そして必要なときだけ場を盛り上げるために腰を上げろ。
自分はあくまで下手(したて)で良い。
自分のための台本なんて無いのだから。
その場にあわせて自分で作れ。
即興ででたらめで嘘だらけだって十分だ。
嘘嘘嘘嘘。たまに本当。
だってペテン師だから。
――でも、「自分も傷つかない」なんて、嘘だ。

「――か、まーどか?」

つん。
五十嵐秋穂の指先が、まどかの右頬を突いていた。

「ッうえ!?ど、どしたん秋穂」

電流でも流れたようにびくっと背筋を伸ばしてあわてるまどかに、
秋穂は"いつものように"淡く微笑む。

「ぼーっとしてたから」
「そ、そう?」
「うん」

他愛も無い会話。
秋穂の底の見えない笑顔。
あまりに自然で、優しくて。
まどかは戸惑う。
"いつものように"。

「あ、ねえ、今日は、みんな……来ない、ね」

まどかもまた、"いつものように"苦笑する。
さっきまで思っていたことなんておくびにも出すわけなんて無い。
出したら、きっと終わりだから。
危ういバランスの上にギリギリ立っている今を、壊させなんてしない。
ましてや、自分から壊すようなことなんて。
絶対にさせない。
秋穂はまどかの頬を突いていた指を離し、「そうだね」と沈黙を挟んで曖昧に笑った。
……別に、二人で居る時間が嫌いなわけじゃない。
寧ろあまり気を遣わなくて自由に喋れるから気が楽だった。
でも決して友達以上のお友達としての認識は所詮無いに等しい。
まだまだこれで十分。
いいや、これからもこれまでもこれで十分。
健全な男女が二人きりで講堂のステージに並んで座っていようが
何も変わらない。
変わらせない。
……後輩に一度見咎められて酷くからかわれたって、変わるものか。
まどかには恥ずかしくもなんともなくない。
照れくさくなんて、なく……ない。

じゃなくて。

「ねえ、秋穂――」




*****

眠いしキリが良いのでここまで!
ここからは部活内の問題について触れる説明が長くなるので
今日はパスしました。
疲れちまうぜ、ったく!←だれ


それでは引き続き、感想等おねがいいたします……!


アバター
2012/11/15 22:26
うぅ...
さ、さすがというべきでしょうか
高校生の言葉のレパートリーはすごいですねぇ
「語彙力」なんて出ませんよ(私だけだ
成程。
やっぱり読むべきなんですか...
私が読むとなると睡眠時間を削るしかないですね
文才なくてこれだけ書けるんですか
まさに努力の賜物ってやつですね

そういうのって嬉しいものなんですね
まだコメント付いたことがないのでわかりませんが
もう固定ファン状態ですよ(((
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2012/11/15 22:16
>哩兎さん

あ、なるほど、「語彙力」という話ですね?
此方は文才と言うより、いかに本を読んだか、によると個人的に思いますよ*
まあ、私自身、文才があるわけではないのですが……それなりに、日々頑張っています。
じゃないと、小説なんて書けませんし。


やはり日常を取り上げただけはあったかもしれないですね、なんだかそう言っていただけると嬉しいです笑
ふぁ、ファン……?!
そ、そんな勿体無いお言葉で……ありがとうございます!


いえいえ此方こそ笑
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2012/11/15 21:37
...すみません、読解力不足は此方です。
まさか批評をググる日が来るとは思いませんでした。
えっと、そういうのもですけどそのコメントに対するコメ返が
とても沢山の種類の難しい言葉まで使われているのが...
何が言いたいのか分からなくなってきました。
伝わりませんよね、これ。
と、とりあえず、そういう言葉がサラっと出てくるところでも
文才があるかないかの違いが出るのではないかなぁと思いまして。
文才無いとこうやって伝わらくなるんでしょうね、羨ましいです

なんていうか、自分とかぶったんですよねぇ、主人公が
それで、前からファンだったけどコメントできなかったんですけど
勢いで書きました。

なんか長文すみません!
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2012/11/14 22:44
>哩兎さん

今晩は、初めまして。
訪問感謝です*


あ、ありがとうございます……!!
それは、「批評のコメント」としてコメをいただいているか、いないか、という意味でしょうか……?
すみません、読解力不足でorz


そう言っていただけただけで光栄です!ありがとうございました!
頑張ります!!
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2012/11/14 19:13
初めましてこんにちは
哩兎と申します

読ませていただきました!
私も小説などを書いているのですが、なんというのでしょうか
月と鼈?
こういうコメントでも文才があるかないかの違いが出てしまいます...

とにかくとても楽しませていただきました
次も楽しみにしています
頑張ってください!!
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アバター
2012/10/27 20:35
>あやかさん

読者様きたー!!!!!ありがとうございます!!!!!!!
一応体験談を交えているので、事実と多少異なれどほぼ現実で起こったことを書いてる分
リアル度はそこら辺のドラマより高いんじゃないかとw


読みやすい……だと……なんとか横書きでも見栄えがする書き方を追求していましたが、
これは上手くいったのだろうか!嬉しいです。
何度も言うようですが、大事なのは「自分の思ったこと、感じたこと」ですよ!

いやん/(^Q^)\www爆


そ、そう言われちゃうと書かざるを得ませんね!ry
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アバター
2012/10/27 17:15
読ませてもらいました!
リアル感がハンパないですww

長文でもスラスラ読めちゃうんですよね。真顔
どうしたら糾蝶さんみたいな文章書けるんでしょう!(

私、最近はもう糾蝶さんの小説で文章とか学んでます((


次回も楽しみに待ってます!
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