【DEM】ラヴィンドラの自己紹介
- カテゴリ：日記
- 2015/09/23 18:36:38
【自己紹介をどうぞ】
俺はラヴィンドラ・パール。
本体はチタニウムの殻に収まったヒューマン、《シェルパーソン》（注1）と呼ばれるタイプだ。
使っているボディは、半生タイプのアンドロイド。
鋼鉄仕様も所持してるけど、あまり使うことはないだろうな。
一応、触覚シナプスまで繋げられるが、負荷が掛かれば鉄臭いし、重いし鈍い。
おまけに、荒事専門のチームもあるから、俺の出番はないはずだしな。
外見の特徴? 見ての通りだよ。
このボディなら、肌は褐色、髪と目は水色・か?
選んだ理由? あえて言うなら、制服に合わせたというところかな。
これは、本部用に誂えたボディなんでね。
俺の本体はおそらく、常に本部とは遠く離れた場所にいると思う。
近付くことは稀というより、永遠にないかもしれないな。
俺の本業は、移動保護区（遺失遺産保護機構のこと）の制御子なんだ。
といっても、保護区の多次元制御や、失われた惑星の環境維持なんかをやってるわけじゃない。
空飛び猫（注2）の飼育員でも、復元されたトロール・ヤーン星人のフィールドワークでもない。
「復元」する、それが俺の仕事だ。
例えば。
この間捕まった海賊一味が根城にしていた星・というより瓦礫に近いものだったが。
そこから、なんと古代文明の痕跡が出てきたんだ。
痕跡といっても、誰かが引っかいた跡みたいなもんだったけど、
パストパルス値が軽く1000年を振り切ったんで、地元の治安隊から保護区に通報があってね。
そこで俺は、「左手」を伸ばした。
掴めたのは、強烈な感情因子。
面白いだろう?
俺の本体は「人の形を維持できない」状態になってしまったから殻に入れられている。
殻の中を知覚することはできないが、手足が判別できる状態だとは思えない。
なのに「左手」が、そこに記された「なにか」を捕まえるわけだ。
それは俺が両手で抱えられるくらいの、小さな探査機だったよ。
風化し過ぎていて追跡しきれなかったが、そいつには大量の失望が向けられていた。
「だめかー」「無理だ」が指令と共に大量に浴びせられていた。
なのに、そいつは探査を成功させて帰路に着いたらしい。
機体名は「はやぶさ」。
不完全な復元ではあったが、なにやら縁起の良さそうなエピソードを抱えているようだというので、
今では保護区ミュージアムの展示品の一つとなっている。
ああ、話が逸れたな。
とにかく、俺の本業はそっちの方。
だからこのDEM本部にいる俺は、言ってみればアルバイトみたいなもんなんだよ。
俺の本体は「人の形を維持できない」状態になってしまったから殻に入れられている。
殻の中を知覚することはできないが、手足が判別できる状態だとは思えない。
なのに「左手」が、そこに記された「なにか」を捕まえるわけだ。
それは俺が両手で抱えられるくらいの、小さな探査機だったよ。
風化し過ぎていて追跡しきれなかったが、そいつには大量の失望が向けられていた。
「だめかー」「無理だ」が指令と共に大量に浴びせられていた。
なのに、そいつは探査を成功させて帰路に着いたらしい。
機体名は「はやぶさ」。
不完全な復元ではあったが、なにやら縁起の良さそうなエピソードを抱えているようだというので、
今では保護区ミュージアムの展示品の一つとなっている。
ああ、話が逸れたな。
とにかく、俺の本業はそっちの方。
だからこのDEM本部にいる俺は、言ってみればアルバイトみたいなもんなんだよ。
【あなたの「左手」とはなんですか?】
俺の同僚のユラーって奴は、俺とは逆に、ボディに閉じ込められるのが苦手でね。
《シェルパーソン》らしくとでもいうのかな、作業用アームを何本でも同時に操作していて、
その感覚は「右」も「左」全く関係がないらしい。
アンティーク・ボディを持つ前の俺も、思えば確かにそうだったんだが。
不思議なもんで、このヒューマンタイプのボディに慣れてからは、
右手・左手・右足・左足、それぞれが別個のもので俺にくっついてるという感覚で、
ボディではなく作業アームを操る時でも、なんとなく右手を動かしている気分でいるよ。
俺の「左手」は、特殊能力というものらしいからな。
DEMの総監アシル・ロワゾーが「レミニセンス（追憶）」と名付けたよ。
曰く、レコーダーで読み取り不可のデータ・パルス等を感知する
俺の同僚のユラーって奴は、俺とは逆に、ボディに閉じ込められるのが苦手でね。
《シェルパーソン》らしくとでもいうのかな、作業用アームを何本でも同時に操作していて、
その感覚は「右」も「左」全く関係がないらしい。
アンティーク・ボディを持つ前の俺も、思えば確かにそうだったんだが。
不思議なもんで、このヒューマンタイプのボディに慣れてからは、
右手・左手・右足・左足、それぞれが別個のもので俺にくっついてるという感覚で、
ボディではなく作業アームを操る時でも、なんとなく右手を動かしている気分でいるよ。
俺の「左手」は、特殊能力というものらしいからな。
DEMの総監アシル・ロワゾーが「レミニセンス（追憶）」と名付けたよ。
曰く、レコーダーで読み取り不可のデータ・パルス等を感知する
---これは機械にもできるな。
感知したデータ等の崩壊を食い止め、安定させる
感知したデータ等の崩壊を食い止め、安定させる
---これもフィールド固定で、機械にもできるな。
そのデータ等を解析し、復元する---これも機械の得意技だな。
じゃあ、俺の「特殊能力」ってのはなんなんだ?
「それは、漫画でいうところのモノローグ、
小説などのト書きのような能力じゃな」
DEMのメンバー、巫女姫ジュールにそう言われ、なんとなく納得したよ。
俺は確かに、感情因子をよく感知する。
物固有のパルスよりも、感情パルスの方がむしろ読み取りやすいかな。
そしてパーソナリティってもんは、感情パルスが欠けると水っぽくて味気なくなるものなんだ。
俺の自己紹介を
ラヴィンドラ・パール 《シェルパーソン》
ボディタイプ/マシーナ〈アンティーク〉
肌/褐色 髪・目/aqua
とでも書くようなものだからな。
ま、IDとしてなら、それで十分だろうけど。
そのデータ等を解析し、復元する---これも機械の得意技だな。
じゃあ、俺の「特殊能力」ってのはなんなんだ?
「それは、漫画でいうところのモノローグ、
小説などのト書きのような能力じゃな」
DEMのメンバー、巫女姫ジュールにそう言われ、なんとなく納得したよ。
俺は確かに、感情因子をよく感知する。
物固有のパルスよりも、感情パルスの方がむしろ読み取りやすいかな。
そしてパーソナリティってもんは、感情パルスが欠けると水っぽくて味気なくなるものなんだ。
俺の自己紹介を
ラヴィンドラ・パール 《シェルパーソン》
ボディタイプ/マシーナ〈アンティーク〉
肌/褐色 髪・目/aqua
とでも書くようなものだからな。
ま、IDとしてなら、それで十分だろうけど。
【出身地などお話しできますか?】
馬の首星雲寒太陽群コルダという星だけど、今はそこにはなんにもないよ。
星については、データベース並のことしか知らないし、覚えもない。
いくら環境がよかったからって、太陽群なんぞに居住するもんじゃないね。
1つの太陽の狂いで一瞬にしてバランスが乱れて、
救援信号を出すまでもなく、コルダは砕け散ってしまったよ。
俺が生き延びたのは、寸前に脱出したからでなく、たまたま出港した船にいた・というだけさ。
だが、辛くも生き延びたのは俺だけだって話だ。
同乗していた1万余は、ことごとく命を落としたという。
ヒューマン・マシーナの区別なく、全てね。
同乗はしてなかったがアウトプットしていたマシーナでさえ、
瞬時の爆発的な磁場嵐に巻きこれ、修復不能に陥った者もいるという。
俺が生き延びたのは、乳幼児用の保護ケースにいたからで、
それでもかなりな奇跡だったらしい。
船にアウトプットした「自分」をすぐさま切り離し、救援を呼んでくれたマシーナがいなければ、
間違いなく絶命した後に救出されてただろう。
ちなみに、コルダ周囲3パーセクは第4種進入禁止で、
保護区ですらも遺失遺産の収集に向かうことはできない。
これは太陽群爆発のフレアの影響だけでなく、
その寸前に発生していたらしい病原体の残滓を拾わせないためでもあるんだ。
もちろん、俺もその病原体の罹患者だよ。
病死者が出る前にみんなフレアにやられてしまったから、どれ程の致死力があったのかは定かではないが、
俺のヒューマンボディの軋み具合から見るに、強烈なものであることは間違いないだろう。
幸い、安定法が早くみつけられたんで、俺はシェルの中で生き延びられたけどね。
そんな凄惨な状況で、どうして俺が生き延びられたかって?
さあね。でも、
乳幼児でシナプスが未発達だったために、脳の損傷を防ぐことができた
ということじゃないかと、医者には言われたことがあるよ。
インタビューはこんなもん?
俺、しゃべりすぎたかな?
【では最後に、今気になっていることはありますか?】
俺には「おっかない」ものがあるんだ。
だが「おっかない」なんて思うってことは、相当気になってるってこと。
そうだろ?
それはなにか? だって?
……教えないよ。
「饅頭怖い」じゃないけどね、
「おっかない」に押し潰されてぐふぐふ喜ぶってのは、総監くらいのもんじゃないか?
俺はそのへんにぶつかって「痛っ」て言ってるくらいだからね。
・………・・・・・…………・
注1《シェルパーソン》
SF作家アン・マキャフリーの「歌う船」シリーズより借用させていただいた設定です。
注2《空飛び猫》
アーシュラ・K・ル＝グウィンの小説より拝借。翼の生えた猫・です。
・………・・・・・…………・
クレジットは以下、コメント欄へ。
馬の首星雲って、暗黒星雲かしら～、確かに近づきたくない場所。。。
色々と若い時のエピソードがありそうですね。。。
特殊能力を持つようになった謂れとか・・・。
でもなんだか、無理して気丈夫に振舞っている感じも。
本当は、もっと繊細な感情の人なのかもしれないわ～って感じました！！
乳幼児で全然覚えてないから（・◇・）/~~~
すごくしっかり設定されてる！
同胞の生き残り…
なんだか切ないものがある…(/ω＼)
ガコガコ歩く感触とか、鼻緒と親指の間の接触とかが
すごくラヴィが好みそうだなあ・と思った次第ww
多分、草履や草鞋も好きだと思う。
私服を考えるだけでも、キャラの嗜好動向が浮かんで
SFは本当に楽しいねえ・・・なんでもありだから*\(^o^)/*
ひとのキャラを使おうと考えた時、
口調や思考の方向性など、どうやって知ろうかと考えたら、
自分もまずひとつ、話を書いてみるのがいいかなー・と。
それじゃ、自分のキャラのバックボーンも「知る」ためには、
自己紹介から始めた方が早いなあ・と、こうなりましたww
まさか文字制限いっぱいいっぱいになるとは思わなかった(⌒-⌒; )
シェルパーソンも空飛び猫も、ググればそれなりに出てきます。
「空飛び猫」に関しては、
初めのロワ氏のオーダーに「なんとか惑星猫」たらいうのが書いてあったので、
思い出して引っ張ってきた次第。
まるで意味はありませんが、文字面を見て
飛び回る猫をイメージしてもらえたら楽しいかもなあ・と入れました。
そのジレンマが、人の感情を察知して、
言葉にする原動力になっておるのじゃな。
なかなか、面白い。
つか、誰か「寒太陽群て、なに?」とかってツッコミないのww
なんかよくわからないもんは、
たいてい、その場ででっちあげてるんで、自分でも答えられません(=ﾟωﾟ)ﾉ
それがSFってもんです←だから誤解招く言い方ヤメロー
また設定が覚えきれない(´∀｀σ)σ YO!!
インタビュー形式になっていて、手紙で告白する沙羅さんみたいな雰囲気もあり
いいですね～＾＾
本体は二目と見られぬ姿なのですね
つまりアンティークだけどマシーナ出身じゃなくてサイボーグの延長線上にあるキャラ
濃密な文体でないと読めない人物造形ですね～
面白かったです❤
質問するか
ググるか
スルーするか
それがSFというものです←わかるように書けよ★
何度か読みなおして、トロール・ヤーン星人ってムーミンか？と自問した時点で
自分の脳が沸騰してるって気づきました･･････orz
とりあえず、お薬飲んでくるー。
飲み忘れてたって今気づいた(@_@;)
まだ電子書籍化しないのーっ!?
むきーーーーーーーーっ!!!!!!!!!
よく分からないままだけど
世界観に押された～(ﾉ´∀｀*)
おとぎばなし【DEM】 http://rcsdem.blogspot.jp/
カメオ出演
01◆A. Loiseau（ロワゾー氏）
22◆J. Decleir（ジュール・Cさん）