Nicotto Town



好きな5人(評論・批評系)


ビジネス系実用書の対極にある文化系評論がかなり好きです。
色々読むと、あるジャンルでも肌の合う人、苦手な人というのがありますね。
私の場合、この人たちの著書だと性に合うので、最低でも立ち読みしてしまいます。

1 高階秀爾 (西洋美術系)

有名な方ですね。この人が書いたり監修したりした解説書は分かりやすい。
美学における歴史や伝統の大切さ、その継承や発展、影響関係が易しく分かる。
優しき碩学という表現の似合う人ではないか、と個人的に高評価しています。

2、佐々木敦 (音楽評論系)

世代的に近いためか、前衛とサブカルをくぐった後の音楽評論として一番好きな人。
前衛音楽評論って選民思想が鼻につくのがあるけど、そうした匂いが殆どない。
小林秀雄のモーツァルト論を論考する部分など、文芸系の評論も面白いです。

3、色川武大、またの名を阿佐田哲也 (映画・大衆芸能)

ギャンブル小説で一世を風靡したこの人には本物の不良の凄みがあります。
場末をゴロつきながら飢えを満たすように映画や芸能に傾斜し共感した。
マニアではなく、映画好き、喜劇や舞台好きとしての『目利き』ですね。

4、野村泰三 (陶磁器)

カラーブックスの数冊を書いているこの方の陶磁器紹介は、高階氏に似た味わい。
ともすればマニア全開に愛を語る人が多い中、抑制の効いた表現が好ましい。
でも、愛が深すぎるゆえに分かりやすく伝えたいのかもしれない。読みやすいです。

5、香山リカ (現代批評系)

あちこちで物凄く叩かれたり、エキセントリックな方向に傾斜する部分もありますが、
初期から中期のこの人の発言や行動には社会的弱者の本質に迫る部分がある。
この人が後書きを書いているものがあると、つい手を出してしまう。

選外ですが木田元の哲学系著作も好みです。
著名な思想家の作品というのはどこか肌触りが異質、でもこれらの人は何か違う。
同じ本が書架に並んでいる人っているのかな。会ってみたい。大ゲンカになるだろう。

アバター
2016/05/27 00:29
1.大学の美術系の講義を受けた時に色々調べものすると、高階さんのお名前に遭遇しました。もう全ての本に出てるのかと思うくらい頻繁に出会いました。ものすごく仕事されていたのかな。

2.音楽雑誌を読んだとき、あまりにも日本語が変で(普段読んでる小説などとは大違いだったため、この人達文が下手くそだ!と思った)もう手にとらなくなってしまいましたが、音楽家には音楽家の文法やら語彙があるのでしょう。それか本当に変だったか!
というわけで存じ上げないのです…

3.すみません、マンガで…哲さんカッコいいって萌え上がってました。分筆活動もなかなかだったそうなので、いつか読みたいです。

4.陶磁器は…わかりません。ウエッジウッド、ロイヤルコペンハーゲン…ごめんなさい〜
「へうげもの」は少し読んでいますが…きゃーε=ε=ε=ε=ε=ε=┌(; ̄◇ ̄)┘

5.なぜかわからないが、ときどきカチンとくる。そうじゃないときもある。
大胆なペンネームに、「自分が美人だと思ってるからできるんだよ。黒眼鏡もね」と私の友人が言っていた。
そうなんだー。



月別アーカイブ

2024

2023

2022

2021

2020

2019

2018

2017

2016

2015

2014


Copyright © 2024 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.