Nicotto Town



娯楽としての聖書読み


新約聖書を読み始めたきっかけは誠に低俗なものでして、
当時狙っていた女性がクリスチャンだったから。当然玉砕。
いまだに愛読してるのは口語版のその版です。ボロボロ。

さまざま雑読すると、聖書の受容にもいろいろ異端があるのが分かり、
そっちの方面にもハマった。ルナンとか、ニーチェとか。
「真のキリス...

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工作舎と工作者


工作舎は本好きならご存じの特色ある出版社、
工作者と書くと、ブルース・スターリングのSFシリーズを思い出す。
なんかこの二つ、私の中では繋がってます。

工作舎の書籍は装丁にしろ段組みにしろお洒落。
アルフレッド・ベスターみたいなタイポグラフィ感覚も溢れてる。
マニアックなラインナップもヨロシイ。...

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澪つくし 最終巻読了。

『澪つくし料理帳』シリーズの最終巻が出ていたので購入。
いろいろ散らかっていた話に全て結論が出ましたね。
まずは大団円、めでたしメデタシでございます。

このシリーズ、吉原の用心棒兼料理人の又次の造型が好きでした。
寡黙で強面、荒んだ面もあるが料理の腕も確か、すごく照れ屋。
最終巻に又次の話も少々出...

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好きな5作(小松左京)

1.果しなき流れの果てに

欧米の影響を受けた時間テーマのSFですが、到達地点が誠に日本的。
運命や定めに抗う存在の壮大な失敗をリリカルに描く。無常観に近い。
この作品のラスト、小松作品の中でも一番好きです。究極のハッピーエンドかも。

2.日本アパッチ族

焼跡闇市派としての彼の資質が濃厚に出た初...

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好きな5話(怪談っぽいお話)

1、長月二十日のころ (徒然草 三十二段)

友人が宵に女性宅を訪れるのに同行し、明け方に辞去するだけの話。
しかし末尾にある「その人ほどなく失せにけりと聞き侍りし」という一節が効く。
現世に想いを残すとはこういうことなのかもしれない。

2、浅茅が宿 (雨月物語)

死後も霊となって夫の帰りを待ち...

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