Nicotto Town



好きな5枚(西洋絵画)

図工や美術の教科書に出ていた名画の写真を眺めるうちに、
いつしか絵画を見るのが好きになっていました。
空いている美術館で気に入った作品を見つけ、
小一時間もボーッと眺めるのが好きです。
以下は画集等で見て惚れ込んだ絵です。

1、『風景の中の自画像』 (アンリ・ルソー)
素朴画家に分類される画家ですが、この人の色彩や画面構成はスゴイ。
心象をそのまま絵にした、ナチュラルなシュールさと異世界的情緒の同居。
『戦争』や『蛇使い』もデモーニッシュな迫力に満ちている。
入門書としては中公文庫『アンリ・ルソー 楽園の謎』(岡谷公二)がオススメ。
ソフトマシーン『収束』のジャケットってルソーを狙ったのかな?

2、『ルーシー・クローグの肖像』 (ジュール・パスキン)
パリ派の亡命画家、キャリアの中で画風の振幅が激しいのですが、
柔らかいタッチで愛人ルーシーを描いたこの作品が大好きです。
『二人の女友だち』という作品を初めてみたとき、
なぜか美樹本晴彦を思い出してしまいました。

3、『オレンジと黄色(だったはず)』 (マーク・ロスコ)
戦後アメリカで活動したロシア出身の前衛画家。
上と下、たった二色で画面を塗り分けただけの大作です。
もの凄く強くて寂しい絵。何を読み取るかは見る者の自由。

4、『かくれんぼ』 (ベルト・モリゾ)
マネ等のモデルとして有名なモデル・女流画家。
男性が期待する「女性的な絵画」を代表するような作風です。
ユトリロの母親であるヴァラドンや、パリ派の異端画家セラフィーヌの対極。
情念だけで構成されたようなこちらの画家たちも好みです。

5、『聖顔(キリストの顔)』 (ジョルジュ・ルオー)
フォーブというよりも近代キリスト教絵画の代表的作家。
複数描いてる中で、縁取りのある真正面からの作が一番好き。
物議を醸した『キリスト 最後の誘惑』という映画がありましたが、
なぜかこの絵と映画に親和性を感じます。

絵画の変遷には音楽と近いものを感じます。




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