Nicotto Town



小さな本屋さん応援団 場末の古本屋


極私的プロジェクト、町の小さな本屋応援団を細々と続けております。
個人経営の書店で本を買い、顔なじみになって店主からお話を伺う。
お許しをいただけたら自分のブログにアップするという、それだけの道楽です。

今、一軒気になる本屋がある。現場のそばにあり、夕方から深夜に営業。
お分かりですね。おもに男性向け実用書をドカンとレイアウトした店。
店主は齢70を超えたと思しきジーさん、たまにバーさん。

間口は3間ほどか、非常に昔風の作りであり、神田の店を思わせる。
実用書は店の半分ほどを占めているが、遠目で眺めると大昔の新書や古書もある。
買い取りの看板は出していないが、どうやら持ち込まれるものがあるようだ。

先日、裏通りを歩いたら、ゴミ捨て場に『うすい本』と通称される類のゴミが出ていた。
この本屋の真後ろである。おそらく買い取りに紛れていたのであろう。
売り物にならぬと判断したのですな。古風な倫理観に納得する。

さて入りたいのだが、いろいろ問題がありまだ果たせていない。
現場のそばなのでお得意さんに目撃されると、ただでさえ低い私の評価がさらに下がる。
実用書に特に興味はないが、果たして買えるものはあるだろうか。

一日中文化放送を中音量で流す店主夫婦とコミュニケーションはできるだろうか。
優に半世紀は営業していると思われるバラック店舗の安全性は大丈夫か。
心配事山積みだが、やはりお話を聞きたい。こうした店の記録を残したい。

縛られてうず高く積まれた本の山をバラして値付けして陳列するくらいは手伝いたい。
コンクリ打ちっぱなしの床を棕櫚箒で掃き清め打ち水するくらいはやりたい。
居住性の悪そうな、住居部分と繋がるレジスペース改善の大工仕事もやらせろ。

世間に黙殺されるこういうお店も、私の中では立派な『本屋』さんであります。
実用書中心の本屋にも経緯や歴史があるはず。こうした店の話を聞きたいのです。
さて勇気をもって踏み込むか……うー、変装道具一式準備しよう。

アバター
2016/04/13 09:01
>ヘルミーナさん

個人経営の書店主、本好きが多いかというと……まったくそんなことがない、というのが日本の独自性。
海外では殆ど本の虫みたいな人が書店をやってるようですが、日本の店主はあまり文学に思い入れがない。
現在何とか経営なさっている方々は、検定教科書の取り扱いで凌いでいるケースが殆どです。

ただし地域密着という要素、地元の本好きやお得意さんのために頑張るという心意気は強いです。
今回紹介したアヤシイ本屋さんだって、そういう一種の使命感もあると思うのです。
そうした長年の努力や継続を、何かの形として記録し発信したいのです。趣味として。

なおギリースーツの件ですが、アヤシイ書籍に溶け込む迷彩柄でないとイケナイわけですよね。
脳内でシミュレーション。……半裸全裸の美少女美女美熟女のしどけなきお姿で全身が覆われる服ですかー。
少々私には似合わないなー。ちょっと着たくないなー。もう少し穏便な変装で行きたいなー。
アバター
2016/04/12 11:38
いいですね、わたしも応援したくなる本屋さんです。
もう営業している本屋さんが、チェーン点しかないっていうのが当たり前の現状で、
そういう存在じたいがアンチ・グローバルな本屋さんって素敵です。

似たような古本屋さんがかつて神保町にありまして、
カタイ本が壁側にあって、
真ん中の島の部分にはなんとエッチな本がずらっと並べられていたんですねw

冗談抜きでお店の突撃レポ、楽しみに待ってます。
スナイパーみたいにギリースーツとかを着るのはいかがでしょw



月別アーカイブ

2024

2023

2022

2021

2020

2019

2018

2017

2016

2015

2014


Copyright © 2024 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.