Nicotto Town



人も着替える ギターも着替える


やはり清楚な白か。いやベージュも成熟した魅力がムンムン。
待て待て、若草の如き淡い緑には妖しさもあって誠に佳いではないか。
でも王道の黒か。艶やかに曲線を描き俺を誘うのか。うー、もうタマラン!

……つまらなそうに林檎を剥く家人の前で妄想している私が考えてるのは、
もちろん美少女フィギュアに着せる下着の色ではございません(持ってないし)。
先日新しく我が愛人の一人として輿入れした彼女のドレスアップです。

いやいや、ギターの話です。年末買ったヤツ。来週リペア屋さんに持参予定。
そこで悩むのはプラスチックパーツの色なのですよ。今の色が気に入らない。
ネックはローズウッド、ボディは3トーンサンバースト、パーツは白。

以下マニア向けの話題。このストラト、スモールヘッド(※1)で8点止め(※2)なんすよ。
赤味を生かすなら3プライ(※3)のミント(※4)一択と思うじゃないっすか。
でもさ。11点止めになるのはチト違うと思うんすよ。そう思いません?

1プライの白だと54タイプ(※5)でしょ、その組み合わせは既に居るんですよ。
3プライだと黒にする手もあるっすよね。PU(※6)とノブ(※7)は白でいいと思うんす。
あ、実は全部黒にするってのも、70年代後半(※8)の雰囲気出るんすけどね。

3プライのビンテージホワイト(※9)で、PUだけ黒はどうかとも考えたっすよ。
ディマジオ(※10)載せた往年の風情が漂いますよね、ちょっと強そうだし。
困ったことに黒のPU、持ってるんすよ。この場合ノブは白で正解っすよね。

え、ベッコウ柄? そうそうソレ、スラブ貼り(※11)だからアリですよその選択。
PUはオフホワイトっすよね。……でもノブもPUも黒ってのも、イイ感じなんすよ。
10日の朝イチで持ち込む予定なんすよ。オレ、どしたらいいんすかね?

……あースッキリした。そーだ、気障ったらしく(註)をつけてみたくなった。
マニアの専門用語を解説するのも楽しい作業である。何千字でも書けるぞ。
(註)が膨大な書物は高尚な気がする。よし、高尚なブログを目指そう。

(※1)ストラトキャスターというギターの糸巻をつけた部分をヘッドと通称する。1954年から1965年あたりまでは小ぶり、フェンダー社がCBSに買収された時期からは大き目のラージヘッドというスタイルに変更となる。ユースケはスモールヘッドを偏愛するが、それは自己の脳内容量が小さいことを自覚しているためであろう。

(※2)ギターのボディ前面を覆うプラスチックの板。原価なんぞたかが知れてるこのパーツは注文すると1万円近くかかる。厚みで音が異なるという俗信があり、ユースケは1.8mm、2.3mm、3.2mmなどの注文を出してリペア屋さんに常に迷惑をかけている。

(※3)ピックガードにはプラ板1枚のもの以外に、サンドイッチ状態の3枚合わせのものがある。縁を斜めにカットすると真ん中の薄板の色が縁取りに見えるので、装飾要素が強い。ユースケは過去3プライを使ったことがないので、今回どうしてもそれを使う決意。

(※4)白/黒/白の3プライのものは、中の白が僅かに透けて緑色を帯びて見える場合がある。これを通称ミント、またはグリーンと呼び、古楽器愛好家に珍重されている。

(※5)ストラトキャスターは1954年から58年前半までほぼ同型。この時代のピックガードはネジ8か所で止められていた。後に11点に変更となる。ユースケはネジ代をケチるため、8点止めで全ての楽器を統一している。

(※6)ギターについてるマイクみたいなもののこと。カバーを交換できるものが多い。ユースケは3つで6万円のものを買うか悩んでいるとの極秘(おもに家人に)情報あり。

(※7)回転式ボリュームのつまみ。ユースケは弾きながらコレをイジリまくるため、どのギターのノブも手垢で変色している。

(※8)フェンダー社の堕落期と称される70年代後半のギターは、ルイアームストロングが涎を垂らして眺めたトランペット同様、ユースケ世代の憧れであった。

(※9)白が退色して象牙色を帯びたもの。薄汚れた白といってよい。当時の物はそこそこのホテル一泊の値段で取引されている。ビョーキである。

(※10)交換用PUメーカーの雄の一社、パワーがあってクッキリハッキリした音色が持ち味。70年代のプロの一部が愛用した。当然ユースケ世代の憧れの的でもあったが……ユースケはこの音色が苦手との情報もある。

(※11)ギターのネック/フレット部分には棹と別の木材を張ることが多い。初期は厚めに貼ったギターが多く、これをスラブボードと通称し珍重され神格化されてるが……聴いて分かるヤツなんているわけないだろう。ユースケはスラブ貼りを合計3本所有。

ハハハハハ。満足満足。マニアというのはマニー(躁)のこと。誰が読むのかしら。




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