Nicotto Town



横浜の墓地は小高い丘にある


用を済ませるついでに墓参に行ってきました。
横浜中心部にあるこの墓地、佇まいが非常に気に入っております。
駅から25分近く坂道登っていくとこもよろしい。少しでも空に近いほうが、ね。

父方の墓は丘の東側にありまして、みなとみらい地区が一望できます。
それを眺めながら墓石に水ぶっかけて小石拾って花を入れ、
強い風にあおられ燃え上がる線香を慌てて供える。いい匂いである。

私はしょっちゅう手を合わすのを忘れる。墓参=娯楽と考えてるためです。
入ってる連中に話しかけるのも、自分が楽しいからに過ぎない。
あ、お菓子と飲み物忘れたスマン。タバコで我慢してくれ。

墓仕舞が流行してますが、この地区の墓はほとんど残ってます。
桶下げてプラプラ茶屋への道を歩く。一面に広がる起伏に沿って、
墓石が混然雑多に、でも一種の秩序をもって延々と続いている。好きな眺望。

一つ谷を越えないと母方の墓には行けない。うー腰が痛い、パス。
すれ違うのはヨボヨボ連中ばかり、ここの風情は不変である。
人がみな善良に見える。オモシロイものである。私も善良に見えるのかな。

茶屋のチビたちはすっかりデカくなり、墓参客の生花を準備してる。
婆さんの姿がない。尋ねる必要はない。どこかにいるんだろうから。
不変であり普遍かもしれないもの、それを味わうのも墓参の楽しみです。




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