Nicotto Town



バラカンの番組はリスナーもビョーキ


バラカンのリスナーには重度~回復不能のビョーニンが多いですねぇ。
リクエストに付記している内容というのがマニアすぎて、非常に勉強になる。
今日も聴きながら「へー!」「ほぉう!」と驚くことばかり。

前回はフィルスペクターの追悼特集をやったんですが、
その繋がりでなぜか、バーニーケッセルのリクエストが来た。
スペクターはエメラルドというジャズレーベルを持ってたという。

彼はギターをハワードロバーツとケッセルから習ったというから驚く。
生涯ケッセルとの友情が続き、彼のLP出すためにレーベルを作ったが、
その1枚だけでレーベルは消滅。これジャズマニア垂涎の一枚なんですって。

その1枚、『On Fire』というライブ盤から一曲かけたが、凄く気に入った。
ケッセル苦手なんですが、珍しく勢いとノリが前面に出てまして、
ロックっぽい割れた音(ケッセルの音の悪さは一部で有名)も好感が持てた。

その後、これもスペクター繋がりで映画『イージーライダー』の話に。
ヤクの売人、あれがフィルスペクター本人だったと知りまたびっくり。
何十回も見てるのに、全く意識の外だったのです。情けない。

その後、ブルーグラスのギタリスト、トニーライスという人の小特集。
ずいぶん前にビンテージのギターとマンドリンだけを使うCDが企画され、
ギターを担当した人という記憶はうっすらあったが、音を全く知らない。

C&Wやブルーグラス界隈には超凄腕が多いことは知っています。
現ディープパープルのスティーブモーズの昔のバンド、ドレッグズは
超絶ハイテクプログレカントリーでコピーを何度も諦めたし。

トニーライスのバンド、カバーもオリジナルもどれも気に入りました。
超絶技巧タイプではなく、非常にセンスの良いスタイリストで、
後で探して聴いたジャンゴやトレーンの曲のカバーも見事でした。

ただ、いかにもブルーグラス的な節回しで『ない』部分に関しては、
ブリティッシュトラッド、フェアポートやペンタングル等々と区別ができない。
ビートの乗り方も、リチャードトンプソンを彷彿とさせるライスの歌声も同様。

そもそもブルーグラスって何だ?と調べ、数秒後に自分の無知を恥じました。
スコティッシュ/アイリッシュ系のトラッドが元だったのかよ!
似てて当然ですね、死ぬ前に分かってよかった。地獄で誰かに教えよう。

寄せられるリクエストのほぼ半数がビョーニンからなので誠に楽しい。
バラカンに「知らなかった」と言わせるのが目的なのかもしれないけど、
音楽好きには誠に有難いリスナー群です。来週はどんなビックリかな?




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