Nicotto Town



模型の醍醐味は塗装と痛感


ハハハ、シンナーで軽くラリって気分いい。あ、冗談です通報しないで。
20本近い塗料と数本の面相筆、塗料用シンナーに空缶の蓋にボロ布……
先日到着した1/3000『横須賀軍港』を塗装してるんです。楽しい楽しい。

子供の頃は部品点数が多く複雑な模型ほど大人向きの高級品と思ってた。
フェラーリ250GTOの精密なスケールモデルが欲しかったなぁ。
ステアリング切ると前輪が動き、サスもエンジンも実車同様の超精密品。

さて目の前にあるのは文庫本2冊半ほどのプラスチックの凸凹1枚板。
戦時中の横須賀軍港を縮小した一体成型のジオラマでして、
手前が海、船渠や港湾施設があちこちに、右奥に低山。

塗り分けてく作業がもう、困ったことにスンゴク楽しいんです。
海面と地面の間の岸壁は幅1mm、ここを明るめの灰色で塗っていく。
老眼鏡かけて息を止め、一番細い面相筆にほんのわずか塗料つけ……わ、はみだした。

どの程度の作業の細かさかといいますとですね、
1/4W型カーボン抵抗の4本の色帯を筆で塗るとか、
オペアンプ表面の品番やメーカー名を白で書き入れるとか、そのくらいのレベル。

箱絵の軍敷地はすごく明るい灰色(コンクリート)基調だけど、
横須賀ってのはド田舎じゃという偏見を持つ私はベースを茶色(土色)にした。
そう悪くない。舗装路を暗灰色、幅1mmに満たぬ倉庫・工廠も塗っていく。

けっこう満足できる仕上がりになり、塗料が乾くのを待ちながら、
いろんな角度から眺め……気になる。高さ2~3mmの工廠の壁面。
3mmといえば実寸で9m、二階建以上。窓や出入口が必要ですよ。

フジミ模型のHP作例を見ると、それはまあ見事な出来栄えです。
建物の窓も白く塗ってあった。これを真似ようか。
いやガラスっぽく銀色にしようか……考え出すと止まらなくなる。

今のシンナーは健康被害を避けるため、揮発成分も少ないようだけど、
塗料とシンナーの匂い(断じて『臭い』ではない)嗅いでると、
気分は盛り上がり時の経つのを忘れます。やはり一種のラリハイですね。

模型の醍醐味ってココにあったのかと、この歳で気づきましたです。
ジオラマが納得できる状態になるまで船には手を付けないことにした。
下手すると年末まで楽しめそう。さて、午後も軽くラリるか。




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